【APH】同盟なんか組まなくても

第156話 フッ軽！ラテン ページ2

･･･





『って、待て待て待て…！！！』





あとほんの数センチで頬に手が触れそうになったところをギリギリ働いた理性が正気に戻した。

思わず差し伸べていた手をもう片方の手でペシッと叩き落す。




｢へえ…その手、どうするつもりやったん？｣


『どど…どうもしないよ…！！』




目の前の人物は一瞬だけ鋭い目付きをした後、また先程の胡散臭い笑みを浮かべた。え何今の。



『というか、何でよりによって俺の隣に…』




｢なんでって、君がスペインが言ってた例の美人さんやろ？

アイツが意気揚々に自慢しとったもんやから、ひと目で分かったわ〜｣





あのtonto(馬鹿)はすぐそうやって周りにわざわざ言いふらす！！！！



ていうかこの辺のラテン男子フッ軽多すぎないか。

頭に思い浮かぶのは某世界のお兄さんやら某天然ヘタレ兄弟やらトマティーナ野郎やら。

少しは慎重派のゲルマン系を見習って欲しいばかりである。





『それにしても…』





さっきから感じているこの違和感。


貼り付けた様な笑みを浮かべ、子供をあやすような瞳で顎に手を当ててこちらを覗き込んでくる無自覚野郎に話の啖呵をきった、










『だ…誰なんデスカ』






…つもりだったが不発。



おいどうしたA！！そこで出すなよコミュ障！

心の中ではこうもつらつらと出てくる発言が、見知らぬ人間になった途端こう。

本当に帰りたい。




｢俺？俺はまあ…、アイツの隣国のポルトガル言うねん。
なんて言うか、スペインとは微妙な関係でな〜…｣



歯切れが悪そうにそう言うのはポルトガル。

名前は知っていたけど、実際会うのはこれが初だ。予想より、第一印象は良いかもしれない。





｢んで、俺が言ったんやもん。次は君の番やろ

＿クレトニアちゃん？｣








前言撤回、第一印象は最悪だ。








ーー



ポルトガルにはAちゃんを揶揄うキャラであって欲しいです、僕の性癖なので。CV梅原さんという存在が。

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