第6話 Part7 赤芽球と骨髄球 ページ8
× × ×
変な呻き声を出して倒れた細菌を見て、
やっとのことで体が動くようになった。
しかし1146番は、先程倒した細菌を見て呟く。
「こいつは一体…」
ーーーー
「珍しい獲物だな」
「好中球が細胞の駆除してるとこ見るのは久しぶりだぜ。
特に好中球のちびっこの方なんて、いつもより威勢がなかったしよぉ」
『キラーT氏…』
…さっきのちびっこって俺の事だよね????
と言いそうになるとこを堪える。
「この間は、ナイーブが世話になったな…
_って、その呼び方やめろ!」
そう言ってキラーT氏はやはり、先程の騒ぎになった細胞に近づいてくる。
「ほお…気の毒なこった。ウイルスにでも感染しちまったか?」
『いや…でもなんか見た事あんだよね…なんだったっけ…』
「やはり、そうか…
嫌なもんだな。仲間が犠牲になる事件ってのは…」
『…!?』
2人がなにやら話していると背後に…というより真上に、すごい威圧感と言うのだろうか…?
謎のオーラを感じる。
「さてと…そんじゃ、この死体は俺が預からせてもらうぜ」
「あの〜…」
「細胞のトラブル処理は俺たちの仕事。お前らは細菌殺すのがメインだもんな?」
『職種変えれないかな。俺だけ圧倒的違うよね、絶対外見で決められたよね』
「俺たちだって、細胞のトラブル処理をしないわけじゃないぞ」
『そうだぞ、なんなら俺はそれがメインみたいなところあ_
…フッ
うぅ!!悪寒〜!!』
突然ぎょっと飛び跳ねる白血球に一同騒然。
そんな中、1人の細胞が声を上げた。
「あの〜、…!」
「いいじゃねぇかよ〜。
何かを感じたAは、とりあえず1146番の袖を掴んで、少し下がるように勧めた。
ここんとこ、仕事来なくて暇なんだ_「オラァ!!!」
ーーー
突如衝撃音が、辺りに響き渡った。
「なっ…お前は…!
NK細胞…!!!」
『うおおお!姉貴!』
・・・
「悪いわねぇ、いいクッションがなかったもんで。」
「テメェ!なんの用…」
「フン、やっぱりね。コイツ、ただのウィルスじゃないわよ。
猛スピードで増殖してくタイプのやつ」
「なっ…!」
ーーー
ちょっぴり説明
・NKにAはちょっとだけ武術を学んだよ
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RYP!(プロフ) - 本当に筆折れたりしがちな作者の尻を引っぱたいてくれてありがとうございます!!そんなに楽しみにしていただけたなんて…。練ってはいるんですけどね、…筆が!!…「コイツどーせ面倒くさくなってんだな」って思ってやって下さい( ߹꒳߹ ) (12月25日 23時) (レス) @page35 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - わっ…‼︎凄く嬉しいです...‼︎‼︎コメントした時点でもう更新ないかな、と思っていたのでまさかのサプライズ的で本当にもうサンタさんありがとうー!!!って感じでもう本当に嬉しいです😭💕 (12月24日 6時) (レス) @page35 id: edc1be7ede (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 黄色ブドウ球菌の更新楽しみにお待ちしております!!! (2023年4月23日 9時) (レス) @page35 id: a43bf613b6 (このIDを非表示/違反報告)
凩(プロフ) - ヒ……APHの方から来たんですけどめっちゃ好きです…。 テスト勉強大変そうですが、負けずに頑張ってください…好きです……………… (2023年2月19日 22時) (レス) id: 6676e97410 (このIDを非表示/違反報告)
しょう - めっちゃ好みでした!続き楽しみです!テスト頑張ってください! (2022年6月20日 23時) (レス) @page22 id: b8eda32ef2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RYP! | 作成日時:2022年5月21日 21時