第8話 Part6 黄色ブドウ球菌 ページ41
× × ×
｢あらやだ、ここから血管の
皆さん！衣装チェンジしますわよ〜！｣
｢｢｢はぁ〜い♡｣｣｣
｢その声…、って、｣
単球から聞こえた声は、とても柔らかな声質をしている。
そのままマスクを脱ぐと、出てきたのは｢マクロファージ｣、そのものだった。
赤血球はひどく驚いて声も出なかった。
ーー
『…』
自然と顔が顰めっ面になり、嫌な悪寒が身を襲った。
その正体を知るものは誰もいないと揶揄されていた単球だったが、本能で何かを感じていたのはこのせいだったか。
是が非でも知りたくはなかった事実すぎる。
｢なに、細胞か知らないけど邪魔すんじゃないわよーーッ!!｣
マクロファージという悪魔の恐ろしさを知らなかった黄色ブドウ球菌は安易に攻撃を仕掛けた。
それも全て笑顔で躱され、更には鈍器で追撃を食らっている。
｢ぐはあああｯ!!
__痛い!!なによ、強いじゃない…!!
う、ウソ…!鈍器を持った細胞…しかも強いって、…こいつらまさかマクロファージとかいう……!?｣
｢マクロファージって強力なヤツじゃない！嫌よ私帰る！！｣
｢ちょっとこんな時にーーッ！！？｣
｢あらあら〜〜仲間割れかしら？｣
結果として他の黄色ブドウ球菌は仲間割れを起こし、単体でマクロファージに突っ込んでしまった。
｢さっ、皆さん？
＿＿力業でゴリ押すわよーーーー♡｣
結果として嬲り殺し…黄色ブドウ球菌は好中球に殺されるよりも地獄の選択を余儀なくされた。
ーー
｢さてと、…お掃除完了ね♡｣
｢さっぱりしたわ〜♡｣
一連の騒動の後、マクロファージさんはこちらにもやって来た。さっきの殴殺を見てから震えが止まらないのだが。
｢い、いや…助かりましたマクロファージさん…｣
｢俺たちだけではどうなっていたことか…｣
｢あらあら、貴方たちが食い止めてくれたおかげですもの。それにAちゃんなんて、一体どんな活躍をしたのか是非聞かせて欲しいわね♡｣
『え、あ、あ、！し、仕事してます！！サボってません！！！』
こっそりとこの場を去ろうと計画していたAだったが、急に名を呼ばれたことに気が動転したのかシャキリと背筋を伸ばして答えた。
｢まあ、何はともあれ…、お役に立てて何よりですわ♡＿＿＿なんちゃって♡｣
単球の時の合図であるサムズアップをしたマクロファージさんに、赤血球ちゃんと私は凍った。
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RYP！(プロフ) - 本当に筆折れたりしがちな作者の尻を引っぱたいてくれてありがとうございます!!そんなに楽しみにしていただけたなんて…。練ってはいるんですけどね、…筆が!!…｢コイツどーせ面倒くさくなってんだな｣って思ってやって下さい( ߹꒳߹ ) (12月25日 23時) (
レス) @page35 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - わっ…‼︎凄く嬉しいです...‼︎‼︎コメントした時点でもう更新ないかな、と思っていたのでまさかのサプライズ的で本当にもうサンタさんありがとうー！！！って感じでもう本当に嬉しいです😭💕 (12月24日 6時) (レス) @page35 id: edc1be7ede (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 黄色ブドウ球菌の更新楽しみにお待ちしております!!! (2023年4月23日 9時) (レス) @page35 id: a43bf613b6 (このIDを非表示/違反報告)
凩(プロフ) - ヒ……APHの方から来たんですけどめっちゃ好きです…。 テスト勉強大変そうですが、負けずに頑張ってください…好きです……………… (2023年2月19日 22時) (レス) id: 6676e97410 (このIDを非表示/違反報告)
しょう - めっちゃ好みでした！続き楽しみです！テスト頑張ってください！ (2022年6月20日 23時) (レス) @page22 id: b8eda32ef2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RYP！ | 作成日時：2022年5月21日 21時
