第7話 Part5 がん細胞 ページ25
× × ×
『最近1146番とよくいる赤血球ちゃんじゃん』
「あ!Aさん!!白血球さんは一緒じゃないんですか?」
『いや
こう見えても。
「ま、まあそう言ったら私達も皆赤血球ですし…」
確かに、なんて思っていると血小板ちゃんたちがやってくる。
「あ、赤血球のおねぇちゃんに白血球のおねえちゃん!
こんにちは!」
「あっ、血小板ちゃん!こんにちは〜!」
「あら、ご無沙汰してるわAさん」
『久しぶりですネ、先輩サン
白血球さんのお友達のAさんで〜す』
赤血球の3803ちゃんとよく一緒にいる先輩サンにも会釈をした。
「Aさんてば凄いんですよ!」と熱弁する赤血球ちゃんの明るさと来たら、あの堅物がサポートに回るのも無理はないと思った。
「いつもこの子が迷惑をかけてごめんなさいね。
改めて、指導係のAA5100よ。
ドジな子だけれど、凄くいい子だから」
「せ、…先輩…!!」
「あら、皮肉に決まってるじゃない」
「ええ〜ッ!?」
相変わらず先輩サンも満更では無いな、と乾いた笑いが溢れた。
なんなら白血球のむさ苦しい野郎たちの中にもこんな優しい人が居てもいいのではと思うくらい。
ちなみに俺は初研(初めての研修)ですっごく怖い先輩に突っぱねたら細菌を一人で全部倒せるようになるまで帰ってくんなって言われた。
何なら細菌よりその人に殺意沸いた。
「にしても、アンタが白血球達と仲良くできたのね。
だってほら、失礼だけど…怖いじゃない…、」
『すみませんがそれに関してはこちら側から見ても異常だと思います』
アイツらだからね白血球のイメージ下げてるの。
「死ね」とか「ぶっ殺す」を実現しているのは奴らだから。
「そうですか?意外といい人たちですよ、ね〜みんな!」
「うん!おねえちゃん前にお菓子くれたよ!」
「白血球のおにいちゃんもやさしいよ!」
うっ、涙が。
ーー
『…というかお二方、すごい量の荷物ですね…、』
それにしてもだ。その異質な量の栄養分、酸素に目がいくもので。
「そう、私達も変だとは思ったんだけどね…」
「そうなんです!大量に注文が入っていて…、」
『…それって何処に?』
ーー
追記
前作の方を作り始めたので、先輩赤血球との話を一部改変致しました。
もう知り合い設定です。
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RYP!(プロフ) - 本当に筆折れたりしがちな作者の尻を引っぱたいてくれてありがとうございます!!そんなに楽しみにしていただけたなんて…。練ってはいるんですけどね、…筆が!!…「コイツどーせ面倒くさくなってんだな」って思ってやって下さい( ߹꒳߹ ) (12月25日 23時) (レス) @page35 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - わっ…‼︎凄く嬉しいです...‼︎‼︎コメントした時点でもう更新ないかな、と思っていたのでまさかのサプライズ的で本当にもうサンタさんありがとうー!!!って感じでもう本当に嬉しいです😭💕 (12月24日 6時) (レス) @page35 id: edc1be7ede (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 黄色ブドウ球菌の更新楽しみにお待ちしております!!! (2023年4月23日 9時) (レス) @page35 id: a43bf613b6 (このIDを非表示/違反報告)
凩(プロフ) - ヒ……APHの方から来たんですけどめっちゃ好きです…。 テスト勉強大変そうですが、負けずに頑張ってください…好きです……………… (2023年2月19日 22時) (レス) id: 6676e97410 (このIDを非表示/違反報告)
しょう - めっちゃ好みでした!続き楽しみです!テスト頑張ってください! (2022年6月20日 23時) (レス) @page22 id: b8eda32ef2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RYP! | 作成日時:2022年5月21日 21時