はたらけ細胞！！【はたらく細胞】

特別編 Part8 風邪症候群 ページ20

× × ×






「なっ、なぬっ…!」




『満更でもないような…』





Aは先程言ったように、満更でもない反応を見せる
キラーT細胞にちょっとだけ引いている様子。






「あの…僕らご近所だし仲良くやれるならと思って…その…、」





「ばっ、馬鹿野郎!!!俺たちは殺し屋だぞ!!!馴れ合いなんぞするか!!殺す側、お前は殺される側!!節度を持ってだ_」




「はいはい、もうそれ100万回聞きましたって班長」


「硬いこと言わずに〜！」




て、手馴れている…！


ーーーー





「ちょ、…おい待て、お前らこら…！！」




「交流も大事ですって〜！」




「行きましょ行きましょ！！」



まさかの部下に引きずられていくキラーT細胞をAは「自分もアイツら(白血球の4人)を引きずって行けたらな…」





と思いながら、引きずられる側の気持ちだけなら理解出来ることをふと考えていた。





･･･


「チッ…今回だけだぞ、馬鹿野郎…!」








と、言いながらも我々の予想をはるかに超えてやってくるのがこの人なのだ。



ーーーー







「おりゃあ""ああ"あ""!」






「うわあああ！！」


キラーン、と彗星の如く、飛んでいったシャトル。
Aは なんだ、結局やりたかったんじゃん。と思っていたが。







すると、横に謎の気配が･･･


『…？なんだろ＿




「あらあら〜特大砲〜！」



うぎゃっ！マクロファージｻﾝ…』







「班長、野球じゃないんですけど…」





ーーーー



「なんで俺が、点数係を…」





『真顔でそのポーズウケるな、皆にも見せてやろうっと』





「はぁ…」










カシャカシャとカメラを回す2469番に、1146番はより深く溜息をつくのだった。



ーー








「あ、楽しそう！！…






あれ…ここリンパ管…？」




赤血球はまたしても道を間違えていたのである。


ー特別編 風邪症候群 完ー

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