第6話 Part1 赤芽球と骨髄球 ページ2
× × ×
今日も人間の体内では様々な細胞たちが働いている中、
樹状細胞の元でまたもやサボる2469番は、1人ぼやくのだった。
『あぁ、今日はパトロールのみで良かった…。こんな時にレセプター反応しちゃ終わりだよ、終わり』
「Aくんは僕のところでお菓子食べてくだけなのに、よく一丁前に言えるよね。
それはそうと、今日のパトロール区域はどこなんだい?」
『え、…確か今日は、骨髄のあたりとか、脊髄とか…だったような』
「そっか、それなら尚更早く行くべきじゃない?」
『?それってどういう…
…はっ!』
刹那、Aは全てを理解したような顔をする。
[骨髄]つまり赤色骨髄があるところ。そこには赤芽球や骨髄球らを育てる、否 まとめあげる
しかもAにとってそれは不都合。
なんと言っても、マクロファージが苦手なのである。
『い、今すぐ行かなけれ_「こんにちわぁ〜、Aちゃん、来てるわよね〜?」
「えぇ、勿論いますよ。そちらから回収いただいて手間が省けました〜
情報提供の方、お願いしますね」
そう言うと、俺をずいっと差し出してきた樹状さん。
友人を引き換えに売りやがった、この細胞…!!
『樹…樹状さ、助け』
「頑張ってね〜」
ニコニコしながら茶を啜り、わたしを見送る樹状さん。
ほんとそういうとこだからな。
ーーーー
「私、Aちゃんがここの辺のパトロールするって聞いて張り切って来ちゃったの〜」
『そ、そうデスカ』
「ふふ、そういうウブなところ、好きよ〜」
マクロファージさんは私の手をグイグイ引っ張っていく。
ちょうど赤色骨髄に連れてこられたあたりで、やっとのこと解放してくれた。
『うわ久しぶりですね、懐かしい』
「あらあら、あんなにちっちゃかったAちゃんも、こんなに大きくなったのね」
『そういや、ここで俺も生まれたんだっけ』
ーーーー
『やっぱり帰ろうかな』
「あなたもまだまだ骨髄球同然ね〜」
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RYP!(プロフ) - 本当に筆折れたりしがちな作者の尻を引っぱたいてくれてありがとうございます!!そんなに楽しみにしていただけたなんて…。練ってはいるんですけどね、…筆が!!…「コイツどーせ面倒くさくなってんだな」って思ってやって下さい( ߹꒳߹ ) (12月25日 23時) (レス) @page35 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - わっ…‼︎凄く嬉しいです...‼︎‼︎コメントした時点でもう更新ないかな、と思っていたのでまさかのサプライズ的で本当にもうサンタさんありがとうー!!!って感じでもう本当に嬉しいです😭💕 (12月24日 6時) (レス) @page35 id: edc1be7ede (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 黄色ブドウ球菌の更新楽しみにお待ちしております!!! (2023年4月23日 9時) (レス) @page35 id: a43bf613b6 (このIDを非表示/違反報告)
凩(プロフ) - ヒ……APHの方から来たんですけどめっちゃ好きです…。 テスト勉強大変そうですが、負けずに頑張ってください…好きです……………… (2023年2月19日 22時) (レス) id: 6676e97410 (このIDを非表示/違反報告)
しょう - めっちゃ好みでした!続き楽しみです!テスト頑張ってください! (2022年6月20日 23時) (レス) @page22 id: b8eda32ef2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RYP! | 作成日時:2022年5月21日 21時