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自分に熱があるなんてなあ…

最近ずっとある理由で寝れなくてふわふわしてたから全然わかんなかった。

そう言われてみればなんか寒いし、今日は朝から頭が痛かった。寝不足だからかなーって思ってたけど…

いのちゃんとひかから寝ろって言われて、頭撫でられてるうちに気がついたら寝ていたらしい。

なるだけ寝たくなかったんだけどなぁ…夢を見るから。

その時も、また夢を見た

昔の夢。

最も見たくない夢。

早く起きたい、と思っていたら遠くから俺を呼ぶ声が聞こえた。

「ちゃん!!だいちゃん!!おきて!!」

ようやく夢の中から抜け出せて、思わず体を勢いよく起こしたらなんかフラッとして倒れそうになってしまう。

がその体をガシッと支えてくれたのは隣にいた山田。

そうだ、俺熱あるんだった…

「っ!!ひ、か…やまだ、…」

二人が俺を心配そうな目で見つめている。

hk「ごめんね、魘されてたから起こした。

…なんかあった？」

そう言いながら、ひかが俺の目から溢れた涙を拭ってくれる。

山田が背中を摩ってくれている。

「っ、んん

覚えて、ないけど…こわぃゆめ、みたぁｸﾞｽｯ」

涙よ止まれ、と願っていても俺の涙は何故か止まることはなく、とめどなく目から出ていく。

そして俺は

また嘘をついた。

きっと、みんなも薄々気づいてる。
俺が何かを隠してること。

なのにこんな優しくしてくれる、どうして？

わからない、わからないけどどこかあたたかい。

ようやく俺の涙が落ち着いてきた頃、最初に撮影するメンバーが帰ってきて、俺はやまだとひかに支えられながら撮影場所へ向かった。

そのあとはもう早くて、スタッフさんはもう俺の不調を知っているからササッと撮影を終わらせてくれた。

楽屋に戻るともうみんなは帰る準備が出来ていて、山田とひかが看病してくれることになった。

迷惑だし、2人も疲れてるんだから休めって言ってるのにあの二人は聞いてくれず、もう体力がなくて立てない俺は山田に無理やり抱えられて強制的にやまだの家へ連れていかれるのでした。