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ar.

昔から人に迷惑かけるなと言われ育ってきた。

頼れる人もいなかった。常に自分は1人だと思っていた。

あんなに泣きそうな、真剣な顔をした山田を見るのは初めてかもしれない。

だからかな、自分でも驚くほど無意識に涙がこぼれ落ちた。

頼れる人がいるってこんなに安心するんだ、自分のために泣いてくれる人がいるって…

こんなに、心が暖かくなるんだ。

山田のあの言葉を聞いて、助けて、というかとても迷った。

みんなは優しいからこんな俺のためでもきっと動いてくれる。だけどそれは迷惑じゃないのか、？

俺自身の問題にみんなを関わらせるわけにはいかない。
でも、この人たちなら…こんな俺を救い出してくれるかもしれない。

そう思った。

たった一言。それだけでみんなは嬉しそうな顔をして、任せろ、と言った。

しばらくみんなで泣いた。自分の過去を話して辛かったな、って一緒に泣いてくれる人たちそうそういない。

一通り涙が落ち着いて、久しぶりにこんな泣いたな…何年ぶりだ？なんて考える。

でも、心がすごくポカポカした。こんな感覚はジャニーさんに拾われた時以来だと思う。

でも同時に、こんな幸せになっていいのか、とも思う。

父さんは俺のせいでしんだのに。
母さんは俺のせいで最愛な人をなくしたのに。

そういえば、母さん今の旦那さんと子供、できてたな。
幸せそうだった。あの時とは大違い。

愛されて、るんだろうなあ
新しい服に身を纏い、髪はサラサラ。

俺はそんな扱い受けたことなかったのに。
愛されなかったのに。

やっぱ俺、生まれてこない方が良かったんじゃないかなあ
そしたら母さんも…「大ちゃん！」

「…へ？」

in「へ？じゃないよ急に怖い顔して黙り込んで…どうかした？」

「俺、今…変なこと、考えてた。ごめん笑」

なんてことを考えてたんだろう。

みんなの前でこんな黒い感情…おれ、嫌なやつだなあ