ヒロインです、こんにちは！

28話 ページ30

大「どうなんだ、山田」


莉央「そ、それは…信頼を上げるために清水さんのことを利用してたかも知れませんしっ…ジャ、ジー


ジだって、それを計算してっ…！」


モブインちゃん、周りをよく見渡してみて？


貴方に向けている目は軽蔑、嫌悪よ


今更貴方が言い訳したって信じられるのはどっちだと思う？



貴「そっ、そんなっ！潔子さんのことを利用なんて…！」


田「桃華は潔子さん親衛隊のメンバーだからな、する可能性は低いと思うぜ」



いつの間にそんな団体に入ってたんですか←


大「山田、本当の事を言え。」


莉央「…はい、私がやり、ました…」


入部一日目で仕掛けてくるとは…


信頼を高めずにやる、そんな人もいるって勉強になったわｗ


日「お前…！なんでそんなことしたんだよ…！」



莉央「この学校のバレー部にはイケメンがいるって聞いてたからよ！


私ならそこのお姫様になれると思ったのっ！


なのにっ…なのにこいつがいた！


クラスでも一軍でバレー部にも信頼されていて妬ましかったのよ！


だから！まずはこいつを潰して、清水さんも潰せば…私が1番に！お姫さまになれると思ったのよぉ！」



お姫さま、ね




莉央「だけど私は俗に言うモブ…


でも！小説ではモブインがヒロインなんてこともあったわ！


これなら！私でもなれる！いや、私がヒロインなのよ！！


こいつさえいなければぁ！！」


貴「っ！」



こちらに突進してくるモブイン


そのまま手を振りかざしてくる


痛みに備え目を瞑るが痛みは来なかった


来たのは
背中に伝わる温かい温度だった




貴「大地、先輩…」




モブインが振りかざした手を大地先輩が止めてくれていた

29話→←27話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す