【ヒロアカ】作られた天才。＿愛してください＿ (ページ5)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:14,935 hit

第4話【ごめんね、ごめんね。】ページ5

『あ…れ、勝己…くん？』

爆｢…お前半分野郎に何の用だ｣

『ご飯一緒に食べようかなって…勝己くんもどう？』

爆｢…行く｣

上｢俺もいい？｣

切｢あっじゃあ俺も！｣

結局、5人で食べることになってしまった。
何、この団体様御一行みたいな

＿＿＿＿＿

私の正面にしょーとくん、横に上鳴くんと切島くん、しょーとくんの隣に勝己くん
みたいな感じで座った。

『…私…無個性だって知った時…ショックで…
でも…それは、私のお母さんも、同じだったみたいで…
無個性だから…もう要らない、って…
能力開発に長けた…学園都市に捨てたんです…
いわゆる…チャイルドエラー…

それで私、人体実験をされて…
ずっとその研究所で…暮らしていました…
お陰で、力は…手に入りました…

ただ…これまで…誰かに愛されるということも…無かったので…
無個性だ…というだけでいじめられ…
でも…それは…しょうがないんじゃないかな＿＿って。
最近…思うんですよ』

人体実験は本当に苦痛だった。
ろくに食事も与えられず、
毒を飲まされ火で焼かれ水に沈められ。
それから生き延びるためについた力が超能力だった。

その後もクローンを2万体殺すこと、
建物を破壊することなどによって私の能力は絶対能力になった。

実験の合間に勉強をしたり、
頑張って人生の楽しみを見つけたり。
すごく辛くて、死にたくなった。
何度も何度も、死のうとした。

母にも愛されず、
救ってくれた恩人も私を利用したいだけで
愛してはくれなかった。

轟｢…悪い｣

しょーとくんの口から出た意外な言葉に耳を疑った。
どうして貴方が謝るの？

轟｢お前が1番辛い時に助けてやれなかった＿＿ごめんな…｣

『ううん、良いの…ただ＿＿』

私が今まで貰えなかった愛の分。

『皆は、私を愛してくれる＿＿？』

4人はああ、とかおう、とか答えてくれた。
ありがとう。
大好き。

＿＿＿＿

帰り、勝己くんと帰る予定だったけど、
氷室さんと毒花さんに屋上に呼び出された。

氷｢ねｴ、有栖川さんさあ、さっき、轟くんと一緒に居たよねえ…？｣

毒｢他にも男引き連れちゃってさあ…っ、無個性のくせに…っ｣

『あ、いや、そんなつもりじゃ…』

あれかな、また嫌われちゃったのかな。
あんなの、何でもなかったのに。
ただ無個性なだけでこんなにも嫌われるものなのかな。

氷｢てことでー、こっから飛び降りてよ｣

『…え？』