【ヒロアカ】作られた天才。＿愛してください＿ (ページ4)

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第3話【生まれながらの天才。】ページ4

｢え…何、アイツ、無個性なの？｣

｢うわー、じゃあただ頭良いだけで入れたのかよ｣

違う。

｢いーや、意外とコネかもよ｣

違う。

｢何も苦労しないで入れたのかよ…ずっる｣

違う。

苦労してない？
私からしたら貴方達の方がよっぽど。
なんでそんなこと言うんだろう。

無個性なだけで。
その人のこと、大して知らないくせに。

私はクラスに居場所が無くなって教室を出た。
ていうか、1日目からこんなんでどうするのよ…

勝己くん…会いたいな…

行くあてもなく廊下をブラブラする。
無個性…かあ。

ずっと俯いていたせいで前から来ていた人に気付かず、ぶつかってしまった。

『あ、ご、めん…なさい』

？｢いや、大丈夫か？怪我とかねえか｣

『はい…大、丈夫…です』

赤と白の髪の美少年。
個性かな、この髪の毛は。

？｢なら良かった…って、あれ、もしかして…A…か？｣

彼は私の顔を見て言った。
そうだけど、どうしたんだろう。
もしかしたら知り合い？
ここ数年は建物内から出ていないけど…

赤と白の髪の美少年…
私の脳内をぐるぐる回って誰だか思い出そうとする。

『…真逆、しょー…と、くん？』

＿＿＿＿＿＿…

『わあ！しょーとくんの個性すごいね！』

｢Aも個性出たら教えてね！｣

『うん！1番に教えるよ！』

私達は幼い頃、捨てられる前。
家が近くて幼馴染みで、よく遊んでいた。
学園都市に連れていかれてからは全く会うことも連絡もなく。

『…真逆、こんなとこで…しょーとくんに会うなんて、ね』

轟｢話し方、変わったか…そういえば、なんで急に居なくなったんだ？個性は？｣

『…まずそこから、話そうか。
お昼休みにご飯食べながらでも』

轟｢ああ、待ってる｣

＿＿＿＿＿＿＿

授業が終わり、お昼休み。
ヒーロー科の1-Aの教室にしょーとくんを迎えにいく。
でもどうしよう。
あまり人と話すの得意じゃないし…

？｢あれ、普通科の子だよね？なんでヒーロー科の教室のとこいんの？｣

？｢あっ、この子あれでしょ、無個性の可愛い子！｣

もう噂が広まってるのか。
可愛くはないけど無個性っていうのはやだな。

上｢あ、俺、上鳴電気な！｣

切｢俺、切島鋭児郎！誰かに用か？｣

『あ…私…有栖川…A…です…あの、しょーとくん…いますか…？』

上｢しょーと…轟か！おーい轟ー！有栖川ちゃんって子が呼んでるぞー！｣

それを聞いたしょーとくんと何故か勝己くんが
こちらの方へ来た。