最強の天然ガールは個性で今日も愛されます【ヒロアカ】【逆ハー】 (ページ11)

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第10話【1人だって殺したことは無い。】シリアスに逆戻り感はんぱねえページ11

＿女子＿

『よし…っ』

八｢完成ですわね！｣

ラザニア、サラダ等を準備し終わり、
男子を呼んでくることになった。

『じゃあ、行ってくるね』

階段を上がっていく。
だんだん声が聞こえてきた。

爆｢…あんなに両親殺したヒーロー恨んでんなら人殺しなんてする訳ねえだろうが
それが正義でも殺したっていうその事実を恨んでんだからよお｣

何の話をしてるの…？
2階に上がってみると空気が重かった。

『ど、どーした、の？』

上｢なあっ！Aは、人なんて、殺した事、ねえよな…？｣

上鳴くんに聞かれて心臓がドクンとした。
何でそんな話になったの？
どうしてそんな事聞くの？
そんな疑問が頭の中を駆け巡った。

『そんなこと…する訳ないじゃん』

峰｢確かにオイラだって信じたいよ…でもよ…｣

何を言おうとしてるのか、何となく私にはわかった。
ああ、またか。

峰｢だって人殺しの娘なんだぜ！？｣

目の前が真っ白になった。
頬が涙で濡れた。
頭がぐらっとした。

思わず両手で頭を抑える。
ぐるんぐるんと回っているような感覚がした。
すると立てなくなって倒れる。
目の前にいた上鳴くんに支えてもらう。

切｢おい！そんなに言うことないだろ！｣

轟｢お前…っ｣

上鳴くんの腕にしがみついてやっとの事で立っている。
上鳴くんも私の肩を支えてくれている。

上｢大丈夫か、A｣

大丈夫じゃないよ、上鳴くん。
息が荒くなる。
だんだん過呼吸になる。

『は…っはあ…っは…っ…』

上鳴くんは背中をさすってくれる。
落ち着こうとしても落ち着けない。
瞳孔が開く。
その間も涙はずっと止まらない。

麗｢ちょっとAちゃんどうしたん！？｣

いつの間にか女子達も二階に上がってきていたらしく、
後からお茶子ちゃんの声が聞こえる。
見てみると、峰田くんはしょーとくんに胸ぐらを掴まれている。

やめてよ。
大丈夫だから。
だって峰田くんは事実を言っただけじゃない。

上｢とりあえずA座れ｣

上鳴くんは私をお姫様抱っこして女子達の方の布団の上に座らせてくれた。
女子達が私の方に寄ってきた。
私の顔を覗き込んでいる。

八｢Aさん大丈夫ですか？｣

『は…っ、はあ…っ、…は…っ…は…っ』

苦しい。
胸に手を当てる。
あれ、息ってどうやってしてたっけ…

耳｢ちょっと男子やめなって！｣

峰｢そんな奴信じられるかよ！｣

轟｢もしそれが本当なら絶対Aは俺を殺してる！｣

男子はずっと言い合いをしていて。

私のせいだ。