道明寺財閥の次女

＊ ページ9

『んははっ』
西門「え？」


良いムードの中、それを打ち消すかのようにAの笑い声が響いた。
口に手を当て上品に笑うAに西門は勿論、他のＦ4も唖然としていた。


『ごめん、総ちゃんが真剣な顔するもんだから』
西門「俺はいつだってAに真剣だよ」
『総ちゃん、私も好きよ』
西門「A...っ」


私も好き、と口にしたAに西門はそのままキスをした。
やっと手に入れた喜びや結ばれた幸福感でいっぱいだ。


美作「ちょちょ！お二人さん！そのままおっ始めるつもりかよ?!」


このまま深いキスをする西門に美作がすかさず割って入る。
牧野は恥ずかしくなり目を手で覆うものの指と指の隙間から少し見たりとしていた。


司はというと。


_______ｶﾗﾝｶﾗﾝ...ｸﾞｼｬｯ



司「.....。」
牧野「ちょ、ちょっとアンタ大丈夫？」


Aようにと切り分けられたケーキが乗っている皿とフォークを地面に落とし、放心状態。
そんな司に牧野も大丈夫か？と心配そうに見る。


牧野「もしかして...シスコン？」
司「シースコーンじゃねぇよ」
牧野「シスターコンプレックスの事よ！」
司「Aのどこがコンプレックスなんだよ!!」


美作「あっちはあっちで馬鹿やってるし...」
花沢「良いんじゃない。A、おめでとう」
『ふふ、ありがとう類』




初恋は実らない。
そう誰かが言ってた。

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