道明寺財閥の次女

＊ ページ11

_______ｽﾞｽﾞｽﾞｯ



西門「音を立てない」
牧野「は、はい！」



______123...123....


『猫背になってるわ 背筋を伸ばして』
牧野「はぃ...」



______ﾎﾟﾛﾝﾎﾟﾛﾝ......


花沢「指使いからだね」
牧野「うっ、、」



.
.
.



美作「大丈夫かよ...」
牧野「も、もうダメ...」


これまでやって来たことが無い茶道やバレエ、ピアノに食事のマナーなど牧野には苦痛で仕方がなかった。
優勝には程遠いと実感し、弱音を吐いた。


そんな項垂れる牧野にAは目線を合わせると手を握る。


『「美貌」「知性」「良妻賢母」どれか1つでも落としたら勝ち目はなくなるわ。借金返済するんでしょう？最後まで付き合うから頑張りましょう』
牧野「Aさん...」


自分の母親の魔の手によって、父親がリストラされ更に借金もある状況の牧野をAは放って置けなかった。
そして牧野は今まで思っていた事を口にする。


牧野「なんでAさんは私にそこまで...」
『司の初恋よ？どんな性悪女と付き合ってるのかと思ったらこんなに純粋な女の子なんだもの！』
牧野「じゅ、純粋ってそんなぁ」


Aの言葉に分かりやすく照れる牧野。


司「照れてる場合じゃねーぞ！次は礼儀作法だ！」
牧野「う"...」

＊→←Episode.3 TOJ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す