不滅のあなた達へ

#1.1最後のひとり ページ3

少年｢だって･･･あの向こうずっとずっと向こうなんだ｣

少年｢そこには沢山の人や食べ物があって･･･みんなそれを信じて･･･｣

少年｢ッ･･･そこはね｣

少年｢皆が言うにはまるで楽園のような場所さ！魚は沢山いるしクダモノ？ってやつがいっぱいあるんだってそこには僕らよりずっと賢い人達がいて毎日幸せに暮らしてるんだ｣


ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
『･･･君は見たことがないんだ？･･･』

少年｢誰？Aじゃないよね｣

『まぁね、』

少年｢Aは？｣

『僕達はね、────』

ｷﾞｭﾙｷﾞｭﾙ
『･･･？どうしたの？怖い顔してる』

少年｢い、いや、！大丈夫！！｣

少年｢それにしても、いーなー僕も行きたかった･･･｣

少年｢覚えてる？僕しょっちゅう大人たちと出ていこうとしたけどお前とAに止められて失敗したんだよなー｣

『･･･覚えてる』

少年｢ジョアンに足噛まれてさAは袖を引っ張て、そしたら皆に｢Aちゃんの婿さんだろー！｣｢お前は留守番だ！｣｢ばーさんの面倒みてろ｣って！
酷いよなー、最初のは違うけど｣

『･･･へ？/////』

ｻﾞｯ
少年｢そこを見つけたら手土産持って帰ってくるって言ったのに･･･言ったのになあ？｣

『･･･言ってたね』

ｻﾞｯ
少年｢結局残ったのは、僕が助けてあげられなかったおばあさん達と僕ら･･･｣


ｼｬﾗｼｬﾗ
少年｢！、｣

『･･･！？』

ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

少年｢お願いします｣
ｸﾞｩ

少年｢おかえり！！｣

『･･･、ただいま』

ｼｬﾗ

ｼｬﾗｼｬﾗ

ｼｬﾗ･･･

ｼｬﾗ

ｼｬﾗ･･･

ｼｬﾗｼｬﾗ･･･

ｼｬﾗｼｬﾗ

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