恋愛初心者（仮）【センラ】 (ページ1)

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恋愛初心者。#1 ページ1

『折原先輩、相談があって』

会社の昼休みになり皆も食べに行ったり食堂に行ったりとして静まり返ったオフィス。

「なんや？恋愛相談か？」

私の先輩こと折原先輩は女子から猛烈な人気を受けると共に恋愛相談を聞くのが趣味らしく女子の恋愛相談によく乗っているらしい。

『恋愛、ではありますけど』

「なんでも言ってみ！センラが解決してあげますわ」

きらきらと期待の眼差しをこちらへ向ける折原先輩を横目に口を開く。

『私、恋愛したこと無くて、どうすればいいのかって』

思わず下を向いてしまう。
今まで恋愛に関心が無く、勉強ばかりの生活だったので成人してからも私には関係無いと思っていた恋愛。

『告白……されたんです』

そう思っていたのに、このタイミングで後輩に告白されてしまいました。
と苦笑いを浮かべて言う。

「つまり、Aちゃんは恋愛に関心が無かったからどうすればええんか分からへんってこと？」

『察しが良くてよかったです』

「そうやなあ……」

「実際にやってみようや?センラで」

『……はっ？』

思いがけない回答に思わず叫んでしまった。