ジョンウォンさん ページ3
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私は仕事を終えて、帰る準備を始めた
辺りにはもうほとんど人が居ない
そんな中で何やら誰かが来る足音がした
？「あ、まだ居たんですね。お疲れ様です」
「お、お疲れ様です」
そこには見覚えのない、猫目で黒髪で
肩幅が広い男性が居た。
？「あ、僕ヤンジョンウォンです
あなたが休んでいる時に他の部署から来ました」
「あ、あぁ。そうだったんですね
私はキムAです」
ジョンウォン「いくつです？」
「2005年生まれです」
ジョンウォン「じゃあ僕が年上だ。よろしくね？」
「はい、よろしくお願いします」
ジョンウォンさんは私と握手をしてから
もう外は真っ暗なのにデスクと向き合い始めた
「まだ残るんですか？」
ジョンウォン「うん。これ終わらせたくてさ
なかなか終わらないんだよね」
「...それはここをこうやれば。ほら、すぐ終わります」
ジョンウォン「本当だ。ありがとう！」
笑いながら、礼を言うジョンウォンさんの口を
よく見てみると横には可愛らしい
笑窪が出来ていて口は思ったよりも小さく
何だか、赤ちゃんのようだった
そういえばニキの口はもっと厚くてプルプルで
ケアはどうしてるのか。なんて聞いてたなぁ
ジョンウォン「...さん！Aさん！」
「...へっ、は、はい！」
ジョンウォン「かなりぼーっとしてたよ？
はやく帰った方がいいよ」
「ジョンウォンさんこそ。」
ジョンウォン「うん、僕も終わったから帰る
じゃあ、お疲れ様。Aさん」
リュックを背負って出ていくジョンウォンさんの
背中に「お疲れ様です」と声を掛けて
私もバッグを持って会社を出た
少し、ニキを思い出して更けてしまった自分を
殴りたくて仕方なかったけど
疲れでそんなことをする気力もなかった
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作者名：パーコ | 作成日時：2023年8月15日 0時
