印象値 ページ10
「公平でない理由は？」
「うーむ、当然の疑問じゃな」
ネテロ会長は焦ることなく続ける
「この組み合わせは今まで行われた試験の成績を元に決められておる。簡単に言えば、成績の良かった者にはチャンスが多く与えられているという意味じゃ」
それだと私には4回もチャンスがある
何を判断基準にしているのかは知らないが
第1次試験では倒れ
第2次試験では崖から落ちそうになり
第3次試験では囚人に負け
第四次試験では何もしなかった私が
4回もチャンスがあるのはおかしすぎる
色々と振り返ったら泣きなくなってきた
「それって納得いかないな」
キルアも腑に落ちない点があるらしい
「もっと詳しく点数の付け方とか教えてよ」
キルアにそう言われネテロ会長は
「ふむ…………」
少し間を置いたあと
「だめぇえええええええ」
変顔をしながら首を前に突きだし横に振った
「なんでだよ！」
キルアは怒鳴りがちに聞くが
ネテロ会長は笑いながら
「採点内容は極秘事項でな、全てを言う訳にはいかん。じゃがまぁ、やり方ぐらいは教えてやろう」
まぁ流石に全部は教えてくれないか……
そもそも1部を教えてもらえるのもラッキーなのかもしれない
「まず審査基準。これは3つ、身体能力値、精神能力値、そして印象値からなる」
身体能力値と精神能力は何となくわかる気もするが
印象値とは何なのだろうか
私が取れてそうなものといったら印象値くらいしかない気がするが……
悪い意味でも
「身体能力値は敏捷性、柔軟性、耐久力、五感能力などの総合値よ」
身体能力値での私の成績はまぁ酷いものであろう
私だって一般人からすると化け物レベルで凄いはずなのだが
この人達はもっとレベルが高すぎて追いつける気がしない
「精神能力値は耐久性、柔軟性、判断力、想像性などの総合値を示す。だが、これはあくまで参考程度。最終試験まで残ったのだから何をか言わんやじゃ」
私はこれにもあまり自信が無い
最初から今の今までキルア達に頼りっきりで
私が何かを決めたことなんて殆どなかった気がする
それにいつも諦めてばっかだったし……
「しかし、重要なのは印象値。これは即ち、前に上げたものでは測れない何か言うなれば、ハンターの資質評価と言ったところじゃ」
素質評価…………
身体能力値も精神能力値も自信なかったし
私にはよっぽどの素質評価があるのだろうか……
いや……それもなさそうだな…………
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
