トーナメント表 ページ9
あれから結構時間がたって
私はキルアと一緒に最終試験会場であるとあるホテルに来ていた
ホテルの内装はアラビアのお城みたいで
いつもなら気になって辺りを見回したり
探検しようとしたりするのだが
「…………」
昨日の1件以来
何故背中を直に触られたのかが気になって
そればっかり考えていた
私の背中には何かあるのだろうか
あの時のヒソカの顔は確信に満ちているように感じた
だからこそ気になるのだ
いや、今は最終試験に集中しないと……
前を見るとネテロ会長が私達の前に立っていて
背広を着てサングラスをかけている男の人が布が被さったホワイトボードを持ってきていた
「では、最終試験だが、一対一のトーナメント形式で行う」
ネテロ会長はそう言うと
ホワイトボードに被せられていた布を勢いよく取った
そこにはよくあるトーナメント表が書かれていて
上に行くに連れて数が減っていき
終いには1人だけとなっていた
下の名前の部分はまだ紙テープで見れないようになっていた
「てことは、勝ち残った最後の一人だけが合格ってことか？」
レオリオが聞くと
「いや……」
ネテロ会長はきっぱりと否定した
そして前に1と示した手を出し
「たった1勝で合格である」
これには皆驚いて
「えっ、1勝で？」
ゴンも思わず聞き返した
「じゃあ、このトーナメントは……」
レオリオも確認するように聞いた
ネテロ会長は分かりやすいように説明を続ける
「勝ったものが次々と抜けていき、負けたものが上に上って行くシステム……つまり」
ネテロ会長は表の頂点を指さした
「この表の頂点は不合格を意味するのじゃ。もうお分かりかな？」
「要するに不合格はたった1人ってわけだ」
「左様」
会場は少しの間静まり返った
その中には緊張した様子の者も
口元に笑みを浮かべている者もいた
「そして、その組み合わせはこうじゃ」
ネテロ会長は下の名前の部分を隠している紙テープを剥がした
そこには受験者の顔と受験ナンバーが書かれていた
「中々の力作じゃろ？ 何しろ、誰に対しても2回以上勝つチャンスが与えられている」
トーナメント表に書かれている私を探すと
レオリオとヒソカの間で
右から数えて2番目のところに私がいた
相手はクラピカかヒソカ
勝てるビジョンが浮かばない
「つっても、例えば294番と405番には5回もチャンスがあるぜ」
私が落胆していると誰かがトーナメント表に不満をもらした
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
