潜在意識の中で ページ41
私が願い事を叶えられたのは
きっと潜在意識の中では、私は翼出す方法を分かっていたからこそだと思う
記憶さえ、記憶さえ知る事が出来れば
私は私の全てを知れるだろう
しかし、どうやって知るのだろうか
正直ネットではやり方も様々だし、胡散臭いものも多い
それを全て試すのは、中々根気のいる作業だ
時計を見ると、針は12時を示していた
時間を意識すると、急にお腹が空いてきた
今家には何も無い
私は重い腰を上げ、街へ出る事にした
・
街は今日も人が多い
あっちもこっちも人だらけだ
私は何気なしに近くのレストランへと入る
前の私だったら、こんな人が多いレストラン絶対無理だったが
人が平気になって、いざ入ってみると、案外快適なものだ
私はメニュー表を見ながらどれにしようか悩んでいると
誰かから見られているような気がした
メニュー表から目を離し、辺りを見渡す
そこには家族連れの人達や、恋人同士の人
会社の昼休みでランチをしている人など、沢山の人がいたが
特に私の方を見ている人はいなかった
気の所為と思うようにして再びメニュー表を見る
翼人の事について調べたばっかだから
きっといつもより自意識過剰になっているのだろう
そう思って美味しそうなオムライスを頼んだ
本当に誰かが見ているなんて、知りもしないで
・
あれから腹を満たし、ちょっと休憩した後、私はまた図書館に行った
クロロに会えるかも……なんて淡い期待を胸に込めながら
図書館に着くと、私は何冊か翼人についての本を選んだあと席に着いた
暫く読んでいると、ふいに携帯の着信が鳴った
皆が一斉に私を見たのを感じ、急いで携帯を開く
そこには新着のメールが届いていて
開くと
『後ろを見てごらん』
と書かれていた
私が恐る恐る後ろを見ると
「クロロ!」
思わず大声を出してしまい、再び私に視線が集まる
そんな様子を見たクロロはクスクスと笑いながら上を指さす
恐らく2階へ移動しようという意味なのだろう
私は頷いてクロロに着いていく
図書館の2階に上がるとクロロは突然声を出して笑い始めた
私が怒ってクロロを見ると
「ごめんごめん。ついね」
なんて言いながら笑っている
何も反省していないじゃないか
私は不貞腐れながら近くの椅子に座った
クロロは笑い終え、私の向かいへ座る
そして私が手に持っている本を見た
「翼人について調べてるのか?」
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名無し - もっと作ってほしいです!続編見たい… (2023年2月20日 20時) (レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Skin | 作成日時:2019年2月24日 20時