懐かしさと新鮮さ ページ36
色々なことを考えていると、あっという間に故郷へと辿り着いた
久し振りの景色を眺めながら思いっきり伸びをする
ハンター試験を受けてから大変な事ばかりだったから
見慣れた景色に安心感を覚えた
そして、ハンター試験前までの自分が随分変わってしまったのに
何も変わらぬ街並みがなんだか新鮮に思えた
今までは行けなかった人通りの多い場所に行ってみることにした
今までは人となるべく会わないように狭い路地裏などを歩いていたが
人通りの多い所というのは不思議な物が沢山あった
ふと携帯ショップの前で立ち止まる
そういえば、ハンター試験を受ける前に図書館で男の人……クロロに会っていた
メール交換しようとしてきたけど、確かその時私は携帯もってなかったんだっけ……
そんな事を思っていると
店の前で宣伝していた定員が
「おっ！ そこの嬢ちゃん。新しいの揃ってるよ！」
と言ってきたので
店員に誘導されるがまま、私は携帯ショップに入っていった
「この携帯は充電が長くて旅行とかの遠出には持ってこいだよ！ こっちはGPSがついていて……」
なにやら色々と説明されたが、機械類などにはほぼ無縁だった私にはどれも同じに見えた
だから1番見た目が綺麗なのを選んだ
白色で端に金色で何かのマークが描かれていた
「おっ！ お嬢さんお目が高いねぇ！ それはインターネットを使う分にはもってこいの携帯だよ！ セキュリティも簡単につけられるから……」
またまた長々と説明されたが
どうやら携帯初心者でも扱いやすく、調べ物もしやすいらしい
私はこれに決定し、買って使用方法などを説明され、取扱説明書や貰い外に出た
初めての携帯に興味が膨らむ私は
携帯を持って無我夢中に色々といじくってみる
中々最近の科学は進歩したもんだと感心させられた
初めての人でも分かりやすいようにプログラムが組まれている
取扱説明書を貰ったものの、殆ど見なくてもある程度の使い方はわかった
お馴染みの図書館に向かいながら携帯を見て歩いていると
「いたっ……！」
誰かにぶつかってしまった
これは携帯に夢中で前を見ていなかった私が完全に悪い
「ご、ごめんなさいッ！」
急いで体勢を立て直し深々と頭を下げた
「やぁ……また会えるとはね」
「えっ？」
ゆっくりと顔を上げると
「えっと…………クロロ……さん？」
「正解」
綺麗な顔に笑みを浮かべているクロロが立っていた
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
