旅団のシンボル ページ34
「私が知っているよ、ゴン」
クラピカはが静かに答える
「えっ？ 本当？！」
「なんでだ？」
ゴンとレオリオは身を乗り出してクラピカの方を向く
「本人に聞いたからだ」
クラピカは冷静を保ちながらそう答えた
「あの時か……」
レオリオは頬に汗を浮かべた
恐らくレオリオが言っているあの時というのは
最後の説明会でポックルに指摘されてもいた
クラピカ対ヒソカ戦でヒソカがクラピカに耳打ちしていた時の事だろう
「いや、講習が終わった後だ」
クラピカが少し慌てて否定する
「だが、関係があるんだろ？」
レオリオがくいつくと
「まぁな……」
クラピカはあまり話したくないのか顔を背けた
「前から聞きたかった事だが、あの時、ヒソカに何を言われた？」
レオリオにハッキリとそう言われ、クラピカは少し間を置いてから
「蜘蛛について」
鋭い目付きでそう答えた
「幻影旅団の事か……」
「ヒソカに旅団の事を話した覚えはないから、1次試験の時にレオリオとの話を聞かれたか、他の誰かが話したか……。蜘蛛は旅団のシンボルだ。故に、旅団に近しい者は、奴らをそう呼ぶ。それを知っていたヒソカの情報に興味があってな」
クラピカの目からは強い決意が感じられる
いつものクラピカとは考えられないほど、その目には憎しみが込められているように感じた
「なるほどな……」
レオリオも納得したように静かに言った
「それで講習後に、ヒソカに問いただした」
その時にクラピカは9月1日なヨークシンシティでヒソカと待ち合わせをしたと言った
「9月1日？」
レオリオが思わず聞き返した
「9月1日って、半年以上先だね。ヨークシンシティで何かあるの？」
ゴンが聞くと
レオリオは何かを思い出したように指を鳴らした
「あっ！ 世界最大のオークションがある」
「そうだ。9月1日から10日までの間、世界中から、新品、貴重品、国宝級の貴重品が集まるオークションだ。それらを目指して、海千山千の猛者たちが欲望を満たすためにやってくる。世界で1番金の集まる場所だ」
レオリオに付け足すようにしてクラピカが説明する
オークションかぁ……
私的にはちょっと行ってみたいところだが
そんな金がない事が現実だ
「へぇー」
ゴンも興味を持ったのか、感心したように声を漏らした
「そこに旅団の奴らも来るのか？」
「奴らは盗賊団だ。そんな絶好の機会を狙わないわけないだろう」
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
