不当な判断 ページ24
「なっ……」
レオリオが驚いて動かなくなったボドロを見る
彼の左胸からは血が溢れだしていた
審判は急いでボドロに駆け寄り脈を測る
誰も怪我の処置をしようとはしなかった
どれだけ高度な医療技術を使ったとしても
もう無理だと言うことは素人目にも一目瞭然だった
暫くして、完全に脈が止まったのか審判はゆっくりと立ち上がって首を振った
キルアはその後不合格となった
キルアは何も言わずに黙って部屋を後にした
その後講義室のような所に通され
書類を渡され、ハンターについての説明を受けていた
その後キルアの処置について話していたのだが
しかし、私の頭にはどれ一つとして内容が入っていなかった
ただ思うのは、キルアのことだけ
今になってからでは遅いが、私があの時何とかして止められていたら
いや、もっと早くキルアに何かしてあげられなかったのだろうか
そんな事を考えていると
バンッと勢いよく講義室の扉が開いた
驚いて扉に視線を向けると、腕に包帯を巻いたゴンが立っていた
ゴンは部屋全体を見回すと迷いなく歩を進めた
その先には
「キルアに謝れ！」
イルミがいた
ゴンの声には物凄い怒りが感じられた
「謝る？ 何を？」
「そんな事も分からないの？」
「うん」
全く悪びれる様子もないイルミに、ゴンの怒りは更に上がっていった
「お前に兄貴の資格なんてないよ」
「兄弟に資格がいるのかな」
イルミがそう答えた瞬間
ゴンはイルミの腕を強く握り
勢いよくイルミを振り上げた
イルミは驚きもせずに綺麗に着地する
「友達になるのだって、資格なんていらない！」
ゴンはイルミの腕を握っている手を、更に強めた
イルミの腕からはミシミシと嫌な音がしている
「もう謝らなくていいよ。キルアの所に案内してくれるだけでいい」
「そしてどうする？」
「決まってんじゃん！ キルアを連れ戻す！」
ゴンはイルミを握ってる手から少し力を抜いた
「まるでキルが誘拐でもされたような口振りだなぁ。アイツは自分の足で、ここを出ていったんだよ？」
「でも、自分の意思じゃない。お前達に操られてるんだから、誘拐されたも同然だ！」
そこにネテロ会長が忠誠に入った
「丁度その事で議論してたところじゃ、ゴン」
ゴンは掴んでいる手を離さずにネテロ会長を見る
「クラピカとレオリオとAから意義が唱えられてな。キルアの不合格は不当との事で審議していたのじゃよ」
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
