熱を持たない闇人形 ページ20
第6試合はヒソカ対ボドロ
これはヒソカの一方的な攻撃が続いた
ボドロはボロボロになりながらも
絶対に負けを宣言しようとはしなかった
しかしヒソカがボドロに何か呟いたかと思えば
ボドロ本意ではない様子で負けを宣言した
その次はまたキルアの番だ
第7試合、キルア対ギタラクル
相手は顔中に針をさしていて何だか不気味すぎる見た目をしていた
試合が始まると
キルアはゆっくりとギタラクルに近づいた
すると
「久しぶりだね、キル」
ギタラクルはそう言うと顔中に刺さっている針を
1本1本抜き始めた
すると顔がぐにゃりと曲がり
髪の毛が急に伸びてきて
あっという間に先程の奇妙な顔から
黒髪ストレートの綺麗な青年へと姿を変えた
しかしあの顔は見覚えがある
そうだ……あれはハンター試験前にレストランで会った
「イルミ……」
そうだ、あれは確かにイルミだったはず
しかし何故こんな所に……
キルアは目を見開いてイルミを見ている
若干震えているようにも見える
「母さんとミルキを刺したんだって？」
「まぁね」
「母さん泣いてたよ？」
そう言えばキルアは家出してハンター試験を受けに来たと前に聞いたが
キルアは家出する時にお母さんと兄弟指してまで出てきたのか
それはお母さんが泣いていたのも無理はない
「そりゃそうだろうな、息子にそんな酷い目に合わされちゃ」
レオリオも同意見らしくそう言った
イルミは表情を変えず
「感激してた。あの子が立派に成長してくれて嬉しいってさ」
と言った
レオリオがあからさまにズッコケた
まぁ予想外すぎてそうなるのも、まぁ理解出来る
「でもやっぱり外に出すのは心配だからって、それとなく様子を見るように頼まれたんだけど……奇遇だねぇ。まさかキルがハンターになりたいと思ってたなんてね。実は俺も、次の仕事の関係上資格を取りたくてさ」
イルミが淡々と喋っていると
「別に、なりたかったわけじゃないよ。ただ何となく受けてみただけさ」
キルアは控えめに答えた
イルミは一旦話すのを止めた
「そうか、安心したよ。心置きなく忠告できる。お前はハンターに向かないよ？」
ハッキリとそう言われキルアは驚いていた
そして更にこう言った
「お前の天職は……殺し屋なんだから」
キルアは何も言い返せないでいた
イルミは尚も続ける
「お前は熱を持たない闇人形だ。自信は何も欲しがらず、何も望まない」
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
