検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:26,024 hit

油断の隙 ページ2

走っていたらいつの間にか深い森に入っていた

周りの木々は大きく育ち

地面は湿っていて走りにくい

「はぁ……はぁ……」

さっきから走りっぱなしで疲れてしまいその場に座り込む

すると向こうの方から足音が聞こえた

咄嗟に木の影に隠れ様子を伺う

すると歩いてきたのは

キルアだった

「き、キルア!」

まだ整っていない息を深呼吸して整えキルアを呼ぶ

キルアもこっちに気がついて

「A! 大丈夫か? まさか誰かにプレートを盗られたんじゃねぇだろうな」

私は木の影から出てキルアの元に歩く

「いや……それどころか全然人がこっちにこなくって」

私は自分のナンバープレートを出しキルアに見せる

「誰にも会わなくて良かったなー。Aなら誰かに狙われちゃ太刀打ちできねぇだろ」

馬鹿にされたように言われたので少しムッとしたが

ご最もな意見なのであえて黙っておく

「あはは! 拗ねんなよ!」

そう言ってキルアは私の頬を軽く引っ張る

「い、いひゃい」

頬を引っ張られ上手く言葉が喋れない

そんな私の様子にキルアはまた面白そうに笑う

キルアめ……あとで覚えとけ

何も出来ないけどね!

笑い疲れたのかキルアは落ち着いた

かと思えばキルアは私に顔を近づけた

「えっ……なに……」

思わず顔が赤くなり心臓の音が早くなるが

「今誰かにつけられてるから……Aも気をつけろ」

ただ耳打ちされただけだった

あらぬ考えをしていた自分が恥ずかしい

「んっ?」

キルアが何かに気がついたのか横を向いた

私も横を向くと

さっきの3人組がいた

確か受験番号は197から199番だったはず

「あの3人の誰か……キルアのターゲットだよ」

私がそう言うとキルアは驚いた顔をして

「マジ……?」

と呟いて3人組の方を見た

すりと3人組の一人

青いシャツを着た男がゆっくりと近づいてきた

「なぁ坊主、プレートくれねーか?」

狙いはキルアか

男は腰に手を当て高圧的な態度だ

「大人しく寄越せば何もしない」

相手は交渉を持ちかけてきた

だがそんな交渉乗るわけもなく

「バーカ」

キルアは悪態をついた

その瞬間男はキルアを思いっきり蹴った

「キルア!」

キルアは数メートル吹っ飛んだかと思えば

「今度はお前の番だぜ!」

私も思いっきり殴られ地面に叩きつけられる

急な衝撃で頭がぐらんぐらんする

そうだ……忘れてた

キルアと一緒だからって油断しちゃダメだ

私は揺れる頭で必死に相手の顔を睨んだ

199番→←狩り



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:HUNTER×HUNTER , 女主 , キルア
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無し - もっと作ってほしいです!続編見たい… (2023年2月20日 20時) (レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Skin | 作成日時:2019年2月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。