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意外な人物 ページ7

「そのうち見つかるって、気にすんな」

あの後も結局見つからず

ずっとしょんぼりしている私をキルアが慰めてくれていた

本当に大切なものだったのに私は何故無くしてしまったのだろうか

自分の不甲斐なさに嫌気がさした

落とし物センターの人は優しくて

見つかったらアナウンスで知らせてくれると言っていたが

何故か見つかる気がしなくて

更にしょんぼりしていた

あのネックレスは何処で買えるのだろうか……

いや、例え新しい物を買ったとしてもきっと引きづっているだろう

なら尚更無くしたら駄目なものなのに……

いや、落ち込んでるだけでは何も変わらない

私だけでももうちょっと探してみよう

そう思い立ち上がって

「ありがとうキルア、私もうちょっとだけ探してみるね」

「いや、探すったってもうどこを……」

「ちょっとだけ!」

キルアの言葉も最後まで聞かずに

取り敢えずもう一度図書室に行ってみようと走り出す

ここから図書室はそう遠くなく、走ったらすぐに着いた

ゆっくりと扉を開けて中に入ると

「えっ?」

中にはヒソカがいた

本を読む訳でもなく、机の上でただ黙ってトランプタワーを作っていた

扉が閉まると同時にヒソカは折角作ったトランプタワーを崩した

ヒソカはそれを見て不気味に笑った後こっちを向いた

「やぁ…………♡」

「こ、こんばんは……」

ヒソカとまともに話すことなんてなかったし

今まであまりいいイメージを持っていなかったのもあり

つい声が裏返ってしまいそうになる

私が緊張で体を強ばらせていると

ヒソカは懐から綺麗な羽を取り出して

「探し物はこれだろ?」

そう言って取り出したのは私が探していたネックレスだった

「な、なんで知って……」

「それは秘密♡ それより、取りに来ないの?」

質問をかわされてしまった……

ヒソカは私のネックレスを私に見せびらかすようにしてブラブラと揺らした

私は恐る恐るゆっくりと警戒しながら近づいて

ヒソカの手にあるネックレスを奪うようにして取ろうとしたら

「あっ!」

ヒソカは私が取る直前にネックレスを持っている手を上にあげた

私も負けじと取ろうと上に手を伸ばすが

私とヒソカの身長差ではネックレスに手が届かない

「駄目だよ? 本気で取りたいならもっと近づかなきゃ♢」

ヒソカがそう言ったかと思えば私を抱き寄せた

前のような人に触ると襲ってくる謎の悪寒はもう完全になおっていた

胸の奥底→←落とし物



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名無し - もっと作ってほしいです!続編見たい… (2023年2月20日 20時) (レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Skin | 作成日時:2019年2月24日 20時

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