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狩り ページ1

何日かが過ぎた

結局あれから本当に誰にも会わず

案外第4時試験は楽勝だなと気を抜かしていた

辺りは真っ暗になっていて

こんな時こそ誰かが来そうな気がするのに

動物さえも見かけない

どうやって暇を持て余そうか考えていると

「なに……これ……」

いきなり遠くから嫌な空気を感じた

私に向けられたものではない

撒き散らしているような感じだ

しかしそれは私を包み込み悪寒を走らせた

前のような人に触れただけで走る変なものではない

なにかもっと……生命の危機を訴えるようなものだった

しかし人とは不思議なものである

数日何もしていなかったせいで

何か刺激を求めてしまう

前はそれを本で補っていたが今はない

私はゆっくりと嫌な空気のする方向へと足を進めた

その場所に辿り着く頃にはもう朝になっていた

周りを見渡してみるが

戦闘の形跡もなければ人の気配もない

なんだかがっかりしつつも

高いところから見れば誰かまだ近くにいるかもしれないと思い

気に登って辺りを見回してみると

「ヒソカ! ……とゴン?!」

ヒソカは何故かフラついた足取りで歩いていて

それにゴンは隠れながらついて行く

いや、ゴンはヒソカよりも先に行き

気に登ってヒソカの進んでいる方向を確認している

ゴンは何かを見つけたのか少し何かに反応して

チラッとヒソカを見たあと木から降りて姿を消した

何をしているんだと思い今度はヒソカの方を見る

ヒソカはまだ覚束無い足取りで歩いていた

少しの間ボーっと見ているとヒソカが一瞬止まり

次の瞬間物凄いスピードで走り出した

驚いてヒソカの前を見てみると

他の受験者がいて

その受験者はヒソカに気づくと咄嗟に自分の武器を構えた

そしてヒソカがその受験者に攻撃を仕掛けようとしたその時

どこからか釣り竿の針が飛んできて

ヒソカのプレートを奪った

間違いない、あれはゴンだ

私は木から降りて胸を抑える

ただ見ていた遠くから見ていただけなのに心拍数がどんどん上がっていく

胸が張り裂けてしまいそうだ

アレが狩り

少しでも反応が遅ければ

少しでも油断していれば

その少しが命取りとなる

私は周りを見回してみる

誰もいない……誰もいないけど

もしかしたら本当はずっとつけられているのかもしれない

いてもたってもいられなくて走り出した

誰か……仲間に会いたい

そんな事を思って、行先も決めずにただひたすら走った

油断の隙→



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名無し - もっと作ってほしいです!続編見たい… (2023年2月20日 20時) (レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Skin | 作成日時:2019年2月24日 20時

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