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独創性と観察力 ページ38

二次試験会場に戻ってくると

クラピカにたっぷりと説教された

でもどの言葉もその中には優しさがたくさんつまっていて

思わず笑ってしまいまた怒られた

「キルア!」

「な、なんだよゴン」

「よかったね! キルアすごく心配してたもんね!」

「なっ……心配なんかしてねぇよ!」

クラピカに怒られている最中でゴンとキルアのそんな会話を聞いてしまい

改めて私は皆の仲間だと思われているんだって思って

前とはまるで違う世界に来たかのような感じがした

きっと私達が会えたのは

奇跡なんかじゃないよね

説教されても変わらぬ私の態度に

とうとうクラピカも折れたみたいで

「はぁ……もういい、それよりも、今は二次試験を突破することだけを考えよう」

と言ってブハラとメンチへと目線を移した

ブハラとメンチの前にはもう大勢の受験者達が列を作っていた

しかも受験者達が持っている料理は見事に全員豚の丸焼きだった

ただでさえ1匹1匹がかなりデカいのに……

このままでは私達の料理を食べてもらう前に二次試験が終了してしまいそうだ

「私達も早く作らなきゃ」

そう自分で言ってみたものの

普段豚肉はあまり使わないので何を作ったらいいのかがわからない

ここはやっぱり皆に合わせて豚の丸焼きにすべきなのだろうか……?

しかしメンチとブハラのほうを見ると

ブハラはいいのだが

メンチはなかなか手厳しく

受験者の作った料理(と言っても豚の丸焼きだが)を食べもしないで不合格にしていた

「いまだに一人も合格してねぇな」

「しかもメンチは、いまだに一口も食べていない」

たしかにメンチは一口も食べていない

流石は美食ハンター

見ただけで美味しいかどうかだけではなく

ここがダメとか

なかなか細かいところも減点対象になっているようだ

「ちょっとー! 誰か1人くらい、私を満足させる奴はいないのー?!」

少なくともここにはいないと思います

そう言いたいのをぐっと抑えて

ため息混じりの苦笑いをした

「そうか」

急にクラピカが指をパチンと鳴らした

何かこの試験を突破できる方法を思いついたのだろうか

「この試験課題は料理だが、審査の対象は、独創性と観察力ときた」

クラピカがそう言うと

何故かゴンとレオリオはやけに自信ありげな顔をして

豚を焼き始めた

一体どんな料理を作るのだろうかと思っていると

メンチとブハラの前に出されたのは

旗をつけただけのただの豚の丸焼きだった

合格者なし→←ほんの一瞬



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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時

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