目指す者の違い ページ23
「違う！」
レオリオがハンターについて語っているとクラピカが横から批難した
「ハンターこそ、この世で最も気高い仕事なのだよ！」
「ええかっこしいめ」
「金の亡者め」
二人が本格的に喧嘩をし始めた
止めたほうがいいのかなんて思ったりもしたけれど
勿論私にそんな勇気はない
人が苦手な私じゃなくてもこれに割って入るのはなかなかの勇気が必要だと思う
ゴンも二人を交互に見て困惑した表情を浮かべている
するとレオリオが私とゴンの方に身を乗り出して
「ゴン！ A！ まあ聞け、世界大富豪ランキングベスト１００には毎年必ず５０人以上のハンターが名を連ねているんだぜ？」
と、興奮気味に力説するが
クラピカが机を回してレオリオを私達から遠ざけた
「ハンターと言えば、動物を狩り、宝を漁るイメージがあるがそれは二流。人と自然の秩序を守ることこそ、ハンターの本当の仕事だ」
クラピカがそう語り終えると同時にレオリオがまた身を乗り出す
「いいか？ ハンターになればほとんどの国はフリーパス！ 公共施設も無料、すんげえ特権だろ？」
そう言い終えると同時にクラピカはまたレオリオを私達から遠ざける
「貴重な文化遺産や、動植物の保護。指名手配犯や、悪質なハンターの取り締まり。ハードだが、数奇な仕事なんだ」
レオリオは負けじとまた身を乗り出します
「富と名声、これこそがハンターの魅力だ」
すると今度はクラピカも身を乗り出します
「進言な知識と、健全な心身、強い信念！ それこそがハンターの誇りだ！」
お互い譲る気なんて微塵も持っていませんでした
なんだかとても居づらくなって私は身を縮めた
「ゴン！ A！ お前はどうなんだ、どっちのハンターを目指す！？」
二人から同時にそう聞かれ、私はもうなんて返せばいいのかわからなかった
しかしそれはゴンも同じのようで
「どっちって言われてもなぁ……」
とても困った様子で二人を見ていた
するとそこにタイミングよくエレベータの電光掲示板がB１００を指し、ドアが開いた
「ついたらしいな……」
「話の続きは後だ」
その言葉にすごくホッとしていると
ゴンも嬉しそうな顔をしてからため息をついていた
なんだか先頭を行く気分になれなかったので
ゴンとクラピカとレオリオの影に隠れながらそっとエレベーターの向こうを覗いてみると
昨日までいた港とは全然違う世界のようで
空気は重く、殺伐とした雰囲気をだしていた
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
