正解なんてない ページ12
「なにっ？」
スーツの男性は納得していない様子だった
私だってそうだ
男性の言い分はもっともらしいが
でも答えではない気がした
こんなの答えなんかあるはずないのに
でもやっぱり答えなきゃいけなかったのかな
そう思うとなんだかやるせない気持ちになった
カラスが鳴いたあとに
おばあさんは後ろを親指で指して
「通りな」
と男性がこの先に行くのを許可した
「なんだとっ！？」
スーツの男性は怒りをふくんだ声で叫ぶと
クイズを答えていた男性はその人を小馬鹿にしたような顔で
「こういうのはばあさんの好みにあわせときゃ正解なのさ。あばよ」
そう告げた後小走りで去って行った
やっぱりなにか言えばよかったのだろうか
正解なんてきにせずとももっともらしいことを言っていれば私もあの男性みたいに合格できたのに……
今更そう思っても遅すぎるが
私は頭お抱えた
私の優柔不断さが後々もっと大きなミスをしてしまうのではないだろうかと心配になる
「おいおい！ ふざけんじゃねぇ！」
どうしても納得ができないのかスーツの男性はおばあさんに怒鳴りかかった
「あんなの正解のわけねえだろ！？ ばあさんが気に入る答えを言えば良いってのか！？ それが正しいってのかよ！？ おいなんとか言えよ！」
しかしおばあさんは一向に答えなかった
そもそも答えるつもりはないのだろう
スーツの男性は我慢ならなかったのか
「けっ……こんな茶番付き合ってられるか。俺は別の道を探すぜ」
そう言ってひきかえそうとした
私も失格なのだからここにいる必要もないか
と思い立ちあがって歩き始めた瞬間
「もう遅い！」
おばあさんにそう言われる
いや……正確には私には言われてないのだが
何故か私まで立ち止まってしまった
そしておばあさんは言葉を続ける
「ここでクイズに答えなければ、お前は即失格だ。そこの娘はここで少し待っていろ」
男性をここで止めるのはわかるとして何故私もなのだろう
しかしおばあさんの言葉には有無を言わせない言い方だったので
おとなしく少しだけ待ってみる事にした
しかしスーツの男性はまたまた納得がいかないどころか不満は積み重なるばかりのようで
またおばあさんを怒鳴りつけた
「ふざけるな！ あんな問題人によって答えが違うし、正解なんて言葉でくくれるもんじゃねえじゃねえかよ！」
確かにそうだ
これに正解なんてものは存在しない
ますますわけわかんないよ
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
