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理不尽な問題 ページ11

後ろの三人は何かを相談していて

なかなかクイズをしなかった

するとそこに別の男性が現れて

「おいおい、早くしてくれよ。なんなら俺が先に答えるぜ?」

と自信ありげな様子で言った

この男性はさっきの答えがわかったのだろうか

そもそもさっきの問題に答えなんてあるのだろうか

いや……答えなんかなくてもどっちか答えていれば正解だったのかもしれない

私は改めて自分の性格を恨んだ

「誰だよお前」

三人のなかのスーツを着た人が男性にそう言った

「港からずっと俺達の後ろをついてきてた人だよ」

「えっマジか」

少年が答えるとスーツ着た人は驚いた様子だった

「悪いな坊主、お前たちの話を偶然聞いちまったのさ」

つまりここにきた理由は私と一緒か

でもなんで少年は杉の木って知っていたんだろう……

「どうするかね?」

おばあさんはそう三人に聞くと

スーツを着た男性が

「本人がそう言ってるんだし、ここは譲ろうぜ。問題のヒントがわかるかもしれねぇしよ」

と言うと他の二人も

「俺は別にいいよ」

「特に異論はない」

と言って後から来た男性に譲った

男性は

「じゃっお先に」

と言って三人の前に立つと私を見て馬鹿にするように笑い

三人の方に目線だけ向けると

何かを企むような顔をした

なんか嫌な人だな

絶対に好きになれないタイプの人だ

なんて思っているとクイズが始まった

「それでは問題」

あたりが一気に緊張した雰囲気に包まれる

今度はどんな問題が出るのだろうか

「お前の恋人と母親が悪党に捕まり、一人しか助けられない。一、母親……二、恋人。お前はどちらを助ける?」

無理だ

こんな理不尽な問題に答えなんてあるはずないしあっていいはずがない

こんなの問題になってないじゃないか

「相変わらずわけわかんねえクイズ出しやがって……」

スーツの人はそういいおばあさんを睨みつけた

それとは逆に金髪の人は何かを考えていた

この人はこんな理不尽な問題の正解がわかるのだろうか……

私がさっきの問題と同様に考えこんだ瞬間

クイズをしている男性はフッと笑って勢いよく目の前のボタンを押した

この人は答えがわかったのか?

こんな問題の答えが……

男性は腕を組みながら堂々と

「答えは一だ」

と言い放った

一……つまり母親を助けると選択したのだ

「ほぉ……何故そう思う?」

おばあさんが男性にそう聞くと

「そりゃあ母親は替えが効かないからな。恋人はまた別のを見つけりゃいい」

正解なんてない→←ドキドキ二択クイズ



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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時

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