対話 ページ3
町は前来たときのように賑わっていた
だからわざと狭い路地なんかを通って人通りを避ける
この調子じゃまともに恋も出来やしないな…
物語のお姫様にでも一度で良いからなってみたいものだ
でも私は王子様が迎えに来ても逃げちゃうだろうから
お姫様にはなれないな
そんな乙女チックなことを考えながら図書館につく
ここはとても居心地が良い
私はお気に入りの冒険小説を手にとり席につく
私は冒険小説が大好きだ
あちこちを見て回ったり
時には少し危ない目にあったりなんかして
そんなハラハラしたりワクワクしたりできるから好きだ
早速中身を見てみる
それはハンターの少年が世界中を旅する中で
いろいろな人と出会い
共に困難を乗り越えていくような物語だ
私もいつかはこの人達みたいな人達と共に冒険してみたい
と思うが
そんなのは我儘だった
普段から人を避けてるくせして……
そこまで思って考えるのをやめた
今は空想に浸っていたい気分だから
嫌なことは考えたくない気分だから
黙々と読み進めていると
不意に私を包み込む大きな影が現れた
「隣いいか?」
驚いて声の主をたどると
そこには20代ぐらいの若い男性がいた
少し怖かったが咄嗟に回りを見ると休日だからか満席状態だった
私はどうぞと促すと
男性は軽く会釈すると私の隣に腰かけた
特に話すことも理由もなく
黙って本を読んでいると
男性の方から私に話しかけてきた
「冒険もの好きなのか?」
突然話しかけられたので驚いて男性を見ると
男性は人当たりのよさそうな笑みで私を見ていた
答えられずにいると
「いや……女性は冒険ものよりも普通は恋愛ものの方が好きなんじゃないかと思ってね」
男性はそう言って私の返答を待つ
何か言わなきゃと思うが人とまともに話すのなんて初めてだから上手く声が出てくれない
それを見てか男性はフッと笑ってから
「嫌ならいいよ……ただ、綺麗なネックレスをしているから気になったんだ」
男性はそう言い私の真っ白な羽毛がついたネックレスを見た
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね!応援してます! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます!コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます( ̄^ ̄) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Skin | 作成日時:2018年1月14日 16時