My Life 【防弾少年団】 (ページ47)

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四十五話ページ47

自分の好きな人に好意を持たれ、嫌な気もちになる人はいない。
今の私は、それと同じだ

『ホソガは私のことが好き』

そう思うと、ずっと抱えていたモヤが晴れた気がした。
私も好きだと伝え、思い切り抱きしめたい
この人は私のだと…独占してしまいたい。

その瞬間、頭に過った言葉
『辞めろよ』『近づくな』『私のなのに』

昔、散々言われ続けた非難・罵倒
またあの頃みたいに戻ってしまう
長年かけて得た、ファンとの信頼と絆

今傷つくのは…私だけじゃない

頭の中で葛藤が始まり、早くこの場から立ち去りたい一心だった。じゃないと、溢れそうな涙が零れてしまう

焦り始めた私の心は、自分でも何を口走っているのか

分からなかった。

「気の迷いじゃない…？

ほら！私たちって常に警戒してるから、恋愛もできないしっ、近くにいた女性が私ってだけでー」

その瞬間、ガンッ!!と大きな音が鳴り、驚きのあまり下げていた顔を上げた

その時初めて、きちんと彼と目を合わせた気がする
ホソクの怒りは、悲しみに変わっていた

「ほ、そが…手ッ…」

今の大きな音は、彼が思い切り壁を殴った音だった。赤い血が手の甲から指に伝い、ポタリと落ちる。

HS「なんで俺の気持ちを、レアナが決めるんだよ
なんでお前に…否定されなきゃいけないの」

「あ、え…と、」

『ごめんなさい』
喉につかえていた一言が出かかっていた時、

NJ「そろそろ帰るよー…って、ホソガ!?
お前手から血がｯ」

HS「大丈夫だよ。少し擦りむいてるだけ」

NJ「…

レアナ、先戻ってテヒョンイの荷物纏めるの手伝ってやって？レアナもまだでしょ」

「あ、う…うん」

レアナの後ろ姿を見送り、ナムジュンはホソクに向き合った

NJ「お前はジンヒョンの所に行きな。たぶん、隣の楽屋に今は1人だから。その顔で、他のメンバーに会うなよ」

ナムジュンの優しい言葉
今はその一言だけでも、胸が痛かった