私の仕事は声優業【下野 紘】

１２話目 ページ14

ラジオが終わり、私は次の仕事が21時からのため一時帰宅。下野さんは収録と、夜あそびがあるのでそこで分かれた。

終了後のこと、

『プチドッキリですw』

紘『急になにごとかと思ったよ

あ、今日の夜あそびしっかり見といてね』

『毎週見てるよ？』

紘『今日のは絶対！
あと、帰り現場近いから迎えいくね
そのままご飯外行こっか』



絶対ってなんだと思う？
ドッキリ返しでもしてくるかなw
…さすがにないか。私がそこにいる訳では無いもんね



下野さんと暮らすマンションへと戻り、時計を見ると針は15時を示していた

「ん〜…掃除でもしようかな」

部屋の中を歩くと、カウンターの隅にポツリと置いてある煙草へ目がいった。


そういえば、下野さんと付き合ってから仕事へのプレッシャーとか煙草を吸う機会がほとんどなくなった気がする


…好きな人の力って偉大。



そう感心しながら掃除機を取り出していると、携帯に着信が入った。画面をつければSNS関係のアプリにたくさんの通知が届いていることに気づいた

何事かと思えば、私たちを祝福する声だった。…まだ納得いっていない方も多いけど…。認めてもらえるようにならなきゃ


「はい、もしもし？」

『ネット見たよーおめでと。』

「ありがとうございます！

小野さんは、今お仕事で？」

小『そうだよ。君の恋人と収録♡』

紘『那月ー助けてぇ！この人たちしつこいぃ！』

福『しつこいってなんだよw』

小野さんの後ろからは、下野さんの叫ぶ声と潤さんの笑う声が聞こえた

「潤さんもいるんですねw

下野さんのこと、お願いしますね」

小『任せといてー』

紘『ちょ、』

プツリと音が消えると、どこか心が暖かく踊りだし、下野が歌う『Pleasure』を流し口ずさんだ






福「で、いつからなの？」

紘「いつから？」

福「那月のこと」

紘「えぇ…今いうんすか…？」

周りにはスタッフや、キャストたち
休憩中とはいっても、まだ仕事モードだ

小「なら、今度那月ちゃん交えて飲みいこーぜ」

紘「那月も!?」

小「いた方が盛り上がるでしょ？」

紘「本人目の前にしたら恥ずかしいじゃないですか…っ」

福「え、メール送っちゃった」

紘「俺の話聞いてた!?」

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