第四話 ページ6
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チョーカーを緩めた瞬間、俺を中心に強い衝撃波が起こる。
ヘドロは俺に密着していたので、そこら中に散らばった。
「…はぁ…はぁ…うえ、くせえ」
ヘドロ、臭い。
その時、後ろから大柄な男性が来た。
「もう大丈夫だ少年！私が来た！」
「おっ」
その人は…
「オールマイト…」
No.1ヒーロー、オールマイト。
「って、あれ！？敵は！？」
「頑張って吹き飛ばしました。すみません、バラバラにしちゃって」
「いや、大丈夫だぞ少年。ちなみに、君の個性は？」
「無いです。俺、無個性なんで」
「…？」
「頑張りました」
「そ、そうか…すごいな、君。
では、液晶越しにまた会おう！」
「あ、ちょっと待っ！」
まだ聞きてえ事があんのに！
と思った俺は、ジャンプで去っていくオールマイトの腰にしがみついた。
_______________
「おわああああ」
うわあ、風圧すげえ。
顔面崩壊するわ。
「ムム！？しょ、少年！？」
「すんませんんんん」
オールマイトがビルの屋上に降りた。
「おー助かった…すみません、勝手に着いてきて」
「いや…大丈夫だ、少年。」
「聞きたいんですけど…
俺みてえな無個性でも、ヒーロー…なれるんですか？」
「…」
オールマイトは少し考え込んだ。
「俺はヒーロー目指してるんです。
オールマイトみてえな、強いヒーロー、に…？」
オールマイトを見た。
…いやいやいやいや。
この人、オールマイトか？
「だいぶ短時間で痩せましたね。それとも…別人ですか？」
「…私はオールマイトさ…」
いや、血ぃ吐いてるし。
「はぁ…見られたついでだ少年。間違ってもネットには書き込むな」
オールマイトが座り込む。
そして、オールマイトが腹を見せた。
その脇腹辺りには、大きな傷跡が残っていた。
「五年前、敵の襲撃で受けた傷だ。
呼吸器官半壊、胃袋全摘、度重なる手術と後遺症で、傷悴してしまってね。
私のヒーローとしての活動限界は今や一日約三時間ほどなのさ。
これは世間に公表されていない。公表しないでくれと私が頼んだ。
人々を笑顔で助け出す。平和の象徴は決して悪に屈してはいけないのだ。
私が笑うのは、ヒーローの重圧。そして、内に沸く恐怖から己を欺く為さ。
プロは何時だって命懸けだよ。
力が無くても成り立つとは、とてもじゃ無いが口にできないね。
人を助けるなら、警察官て手もある。敵受け取り係なんて揶揄されちゃいるが、あれも立派な仕事だ。
夢見るのは悪い事じゃない。
だが、相応の現実も見なくてはな。少年」
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とりにく(プロフ) - くろさん» うおわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！……すみません。ありがとうございます！！今後も更新頑張ります！！！ (2018年9月21日 19時) (
レス) id: c0d4e6ad5a (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 控えめに言って大好きです…← (2018年9月21日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
とりにく(プロフ) - 、さん» うわああまたやってしまったすみませんんんんん…今後気をつけます… (2018年8月22日 11時) (レス) id: bf18baccfa (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です。ルールをちゃんと守りましょう (2018年8月21日 15時) (レス) id: 899b0bd042 (このIDを非表示/違反報告)
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