大好きって言って IV 【赤羽業】

大好きって言って ２０２ ページ11

みんなで、ビッチ先生のお誕生日プレゼントを買いに行こう。ということになった。




「だってなぁ、ビッチ先生大概のプレゼントもらってるだろ？」







「難しいね」







「クラスのカンパ総額5.107円これで大人の女性にふさわしいプレゼントは………」







「ねぇ！！」








「君たち、あの後大丈夫だった？？」




ん？？誰だろこの人。


「ほら、おじいさんの足の怪我」






あーーー、電話かけてくれた人かな？


あの時家にいたからよくわからないけど。






「あの時はありがとうございました。なんとか大事にならずに済んで…」







「そっか。大事にならなくてよかったね。
ところで君たち、プレゼントにあげたいとか大人に相応しいとか」





「あ、はい！」







「ならこんなのはどう？」






あー、なるほどねぇ。

花か。




「プレゼントなんて選び放題の時代。
なのに未だに鼻が第1線で通用するのはなぜだと思う？」







「「「…ん？？？」」」





「心だけじゃないんだ。
色や形、香りそして儚さが、人間の本能にぴったりとハマるからだ。」



へぇ、なるほどねぇ。


まぁ……



「わぁ、、説得力あります！」







「確かに名演説、電卓さえ持ってなきゃあね」








「一応商売なんで……どうだい？これも何かの縁だ。おまけするよ。」

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