大好きって言って 【赤羽業】

大好きって言って ７６ ページ31

「ほんとだね！A！理事長相手にあんなに煽るなんて」






『うん､ほんといい彼氏さんだなぁって思う』





顔を赤くしながらそういうと､莉桜が抱きついてきた





「可愛いねぇ、Aは業にはもったいないくらい」







『え、そ、そんなことないよっ…』






試合に目線を戻すと､業と磯貝くんがバッドに当たりそうな距離にいた｡





「…さ、さすがに危ないんじゃ……」







『業と磯貝くん……』







「あいつが､あの二人を選んだのは度胸と動体視力だろう｡
あの二人はクラスでもトップレベルだ｡」





烏間がそう言ってくれた｡






進藤くんがバッドを振った｡




「ストライク！」





「だめだよ、そんな遅いスイングじゃ｡次はさ殺す気でやってみなよ」





相変わらず煽るの好きだなぁ…






杉野くんがボールを投げた｡



それが進藤くんは何に見えたのか､掠ってしまった｡




「渚くん！！」







「3塁！」




「アウト！！」






「木村！次一塁！ランナー走ってないからゆっくりでいいぞ！」






「りょーかい」






《と、トリプルプレイ!!!!ゲームセット！な、な、なんと…Ｅ組が野球部に勝ってしまった！！》






その放送を聞いた瞬間､私は走り出した






会いたくて、会いたくて､たまらない。





抱きつきたくてしょうがなかった｡







ドアを開けて､中に入った｡







『業っ…!!!!』

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