霞柱は惚れさせたい弐【時透無一郎】 (ページ25)

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漆拾肆ページ25

無一郎side

いきなりAにあんなことして…

嫌われてないよね…？

嫌われたらもう僕、生きていけない←

ｺﾝｺﾝｯ

しのぶ「はい…って時透くん？どうしました？」

無一郎「折り紙ありますか？」

まぁ、なかったらなかったで、胡蝶さんの持ってるその紙を折り紙にするだけ←←

しのぶ「えっと…ありましたよ。きよ、すみ、なほがたまに折り紙をしているので、備えていたことすっかり忘れてました」

よし、これでAと折り紙できる！

無一郎「胡蝶さん、ありがとうございます」

僕は折り紙を手にして、部屋から出た

りん「あ…時透くん…！！」

僕は、何も見なかったことにして、スタスタと行った

りん「時透くん！待って！！」

無一郎「なに？僕は1秒でも早くAの元に行きたいんだけど」

せっかく見なかったことにしてたのに

まぁ…着いてこられるのも面倒だから、とっとと終わらせよ

りん「…時透くんは…Aちゃんが好きなの？「当たり前な事聞かないで。僕はAのこと本気だから」っ…私じゃダメ？私、時透くんのこと好きなの！」

………今さっき、僕…Aのこと本気だって言わなかったっけ…？

無一郎「僕が好きなのはAだけだから。君の気持ちには答えられない。諦めて」

そもそも、Aに酷いことしてるくせに何言ってるんだろ

りん「お願い…私、時透くんじゃないと嫌…Aちゃんより私の方が幸せにできる…！」

無一郎「…いい加減にしてくれない？なんでAに害を加えたくせに、君のことを好きにならなきゃいけないの？」

りん「え…」

無一郎「僕はもう行くね」

他の野郎が来る前にAの前に行かないと

りん「なんで…私の方が…時透くんにふさわしいのに…！！Aちゃん、覚悟しておいてよ…絶対時透くんは奪うんだから」