霞柱は惚れさせたい弐【時透無一郎】 (ページ22)

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漆拾壱ページ22

ー次の日ー

『………なんで私の布団の中にいるの？』

いつもより暖かいと思って横を見たら、無一郎がいた

私の布団の中でぬくぬくしている

無一郎「ん…？あ、Aおはよ」

『…うん』

無一郎「僕、任務終わらせてきたから、今日1日Aのこと独り占めするから」

………。独り占め…？

無一郎「胡蝶さんには許可持ってるから。そう言えば、怪我の具合はどう？」

『…大丈夫良くなった』

足も大分歩けるようになってるけど…まだ走り回れるほど治ってない

無一郎「そっか…あ、ねぇA」

『なに…？』

無一郎「前より少し明るくなったね」

………？明るく…？

『変わらないと思う…』

無一郎「ううん、いつも見てたから分かる。前も可愛いけど、今のAはもっと可愛いよ」ﾆｺｯ

『か、可愛くない…』

顔が熱くなる

なんでかな…心臓が煩い

無一郎「…A、照れてるの…？」

無一郎の顔が近づいてくる

『そ、そんなに見ないで…』

無一郎「顔真っ赤…ほんと可愛い」

無一郎はずるい

こんなにも私を、よく分からない気持ちにさせる

一緒にいたいって気持ちを…大きくさせる…

無一郎「A…お願いがあるんだけど」

『…なに…？』

無一郎「僕の膝の上に乗ってくれない？」

………予想の斜め180度いったね

無一郎「胡蝶さんの膝の上で寝てるAを見て…僕もAに膝の上で寝てほしいって思ったけど…今A…起きたばかりだし…なら、僕の膝の上に座らせた方がいいかなって」

『いいよ。無一郎なら別に』

ってことで私は無一郎の膝の上に座った

なんだか…久しぶり…

こうして…誰かの膝の上に座ったの何年ぶりだろ…

無一郎「…」ｷﾞｭｯ

無一郎は後ろからぎゅっとしてきた

膝の上に座ってる私は、もちろん身動きできない

無一郎「…ごめん…もう少しこのままでいたい…」

………心臓が飛び跳ねそうなほどドキドキしている

なんて言う気持ちなのかな…