霞柱は惚れさせたい弐【時透無一郎】

漆拾 ページ21

しのぶside


そういば…Aのお姉さんがAさんを狙っていると言っていましたが…



詳しいことはまだ分からないんですよね…



実弥「胡蝶、薬貰いに来たぜェ」



…あ、不死川さんでしたか←



しのぶ「これで間違いありませんか？」



実弥「おう、じゃあなァ」



部屋から出ようとしていた不死川さんは、なぜか足を止めこちらへ振り返った



しのぶ「なんですか？」



実弥「さっき、三森がAに叩こうとしてた」



ﾋﾟｷｯ



しのぶ「Aさんには怪我ありませんか？」



実弥「俺が止めておいた。Aを部屋に戻した後ここに来たから安心しろォ」



三森さん…あなたは１回くたばった方が良さそうですね



ｼｭｯｼｭｯ←頭の中でエアー殴り((語彙力



Aさんに怪我がなくて良かったですが…



しのぶ「不死川さん、ありがとうございます。もし危害を加えられていたら、毒を飲ませるところでした」



実弥「それは、笑って言うことじゃねェ…ま、そういう事だァ。また来る」



そう言って、不死川さんは部屋から出た



しのぶ「…でも、なぜ三森さんがここに…」



薬を貰いに来る訳でもなく…怪我した訳でもない…



Aさんに会うため…？



やはり…Aさんには誰かがそばにいる必要がありそうですが…



Aさんは大丈夫と言いそうですね…



しのぶ「Aさんがある程度回復したら、機能回復訓練を手伝ってもらい、三森さんから守る…」



ですが…機能回復訓練が終わったらまた1人ですね…



アオイたちがAさんの部屋に行くのは薬を飲ませに行く時と、ご飯を持っていく時…



他の隊士達もいるので大変そうですし…



………あ、でも…



時透くんがいましたね



私が何も言わなくても、勝手にいそうですね



彼はAに恋をしている



しのぶ「ちょっとだけ…Aさんが羨ましいですね」



そう呟いた後、薬の調合をした

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