元公安の奥さんは２児のママになりました。

１４．降谷side ページ15

事件から2週間。


犯人は無事に逮捕された。


「…Aさんのことが好きで好きでたまらなかった。
好きだから守っていたのにストーカーと言われた。
それが悔しくて階段から落とした」






その言葉を聞いた時、俺はそいつを殴った。






何度も何度も。





「降谷さん！！」









気がつけばそいつは血だらけだった。




けど、まだ足りない。


こいつが逮捕されても


こいつが死刑になったとしても





Aが目覚める確証はどこにもない。




Aがもし………






ﾊﾞｷｯと、1発殴って風見に渡した。









ﾌﾟﾙﾙﾙｯﾌﾟﾙﾙﾙｯ

工藤くんからだった。




「降谷さん！Aさんが目を覚ましました！！」






その言葉を聞いた瞬間、俺は相棒に乗った。








、









、




Aside




ここはどこだろう。



暗い場所に一人。



階段から落ちた記憶が蘇る。






『…もしかして、死んじゃったの…？』



問いに答える声はなかった……。








柚雨、怜太、ハロ、マロ





……零くん。

ごめんなさい。







そのまま歩き続けると、一筋の光が差し込んだ。

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