元公安の彼女は車椅子に乗っています。 ２

５４． ページ7

私は、蘭ちゃんたちについて行って、東京地方裁判所に来た。






蘭ちゃんがそわそわして、歩き回っていた。




「蘭、落ち着いて」









「……でも、」









『今日はまだ裁判じゃないからね。』









「そう、公判前整理手続き。
争点や証拠を絞り込んで日取りを決めるだけ。言ったでしょう？」









「……そうだけど、」




と、蘭ちゃんがいいかけた時公判前整理手続きが終わったようだった。








「境子先生！」



蘭ちゃん、妃さん、コナンくんに続いて私も車椅子を走らせた。



その時、日下部検事とすれ違った。




変わった音。


少しだけ気になった。





それは、コナンくんも同じようだった。




「日下部検事が開示した証拠は？」









「先に、もらっていた通りでした。
これが一覧です。」









「公判期日は？」









「決定しました。それも予定通りです。」




そう言うと、御手洗に行くという。


あれ？御手洗逆じゃない？





「境子先生！トイレ反対側！境子先生ー！！」





コナンくんがこっちに来ようとした時、ハッとした顔をした。



すぐに走り出した。




『コナンくん！？』




車椅子を走らせ、コナンくんのあとを追った。

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