元公安の彼女は車椅子に乗っています。 ２

７９． ページ32

昴さんとお話をしていると風見さんがよってきた。



「Aさん、こちらに…」









『？？はーい！』


零くんかな？


車椅子を動かそうとすると、風見さんが車椅子を押してくれた。





『ありがとう』









「いえ」







連れてこられたのは零くんのところだった。






「A！！」



ぎゅうううっと、強く抱き締められた。






『零くん…っ……苦し…』



服に血がついていた。






「…あ、悪い……」









『零くん怪我してるの？』









「…コナンくんを庇ってな……」









『そう。さ、警察病院行こう！』







…私が見た事ないから、多分最近入ってきた人なのだろう。

その人に運転してもらって私と風見さんと零くんは車に乗った。






「…Aさんは元公安なんですよね…？」









「…おい、下田。」





その子は、下田康弘(ｼﾓﾀﾞﾔｽﾋﾛ)と言うらしい。









『大丈夫、零くん風見さん

そうだけど、何かあった？』









「…いや、先輩型の話によくAさんが出てくるので…誰かと思っていましたがまさかこんなに美人な人だったなんて……」









『えっ…！？』




ストレートすぎる褒め言葉に思わず顔が赤くなった。







「…おい。下田。Aは俺の女だからな。」









「いやいや！！わかってますって！！！
誰も降谷さんから取れませんよ！」









「ほぅ……そうか」

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