元公安の彼女は車椅子に乗っています。

４３． ページ44

今日も、妃さんのところに来た。



これで、何回目の電話だろうか。


「…そうですか……。えぇ…」

妃さんが、首を横に振る








「そんな…。なんで、誰も弁護を引き受けてくれないの？」






昨日と違う点が一点。

コナンくんがいることだ。





「…大事件だから？」









「…そうねぇ、あと弁護する被疑者が眠りの小五郎って言う有名人でどこ弁護士も斥けしちゃってね…」







そういうと、ノック音が聞こえた。





「どうぞ？」



入ってきたのは、警察の人。





「白鳥警部！」









「…ニュースになる前に、お伝えすべきかと思いまして…。
毛利さんが、…送検されます。」









『「…えっ」』







妃さんが焦るように、白鳥警部に尋ねる。



「送検にいたる証拠はあるんですか？」









「現場にあった、毛利さんの指紋。
パソコンにあった現場見取り図や、サミットの予定表
そして、引火物へのアクセスログ」









『…送検するには、充分すぎる。』





そういうと、妃さんは頷いた。






「……なんで、お父さんが…」






そう言った、蘭ちゃんをすかさず立って、ぎゅっとした。





「…Aさん……っ…お母さん…！」









「(待ってろ蘭…！俺がぜってぇ、おっちゃんを助けてやっから！！)」







コナンくんの携帯が鳴った。



「ちょっと僕、用事思い出した！」









『待ってコナンくん。私も行かせて？』









「…う……うん！」

４４．→←４２．降谷side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す