元公安の彼女は車椅子に乗っています。

１９．降谷side ページ20

「わりぃな、キール。
鼠の死骸を見せられなくて。
だが寂しがることは無い。直にバーボンもお前の元に送ってやる。
あばよ、」








「……ジン待って！！撃ってはダメ。ラムからの命令よ。

…それで、我々は何を……はい、了解しました。
キュラソーからメールが届いたそうよ。二人は関係なかったと。」








「記憶が戻ったのか。」









「…どうやらこれで、私たちへの疑いは晴れたようね。
さっさとこの手錠を外してもらおうかしら。」









「だめよ。ラムの命令には続きが。
届いたメールが本当にキュラソーが送ったものなのか確かめる必要があると。
警察病院からの奪還となるとかなり厄介になりそうだけど。」









「案ずることはねぇ。俺の読みが正しければそろそろ動きがあるはずだ。」





ジンは、誰かに電話をかけているようだ。



ジンたちの行き先を確認し、ジンたちが出て行ったあと俺も出た。









倉庫から脱走し、見つからないところまで走り公衆電話から風見にかける。







無事なこと。

今後の動き




「…あぁ、定かではないがこれにかけるしかない。
やってくれるな…。」









「えぇ…それより、早く合流しましょう」









「いや、組織の目がどこで光ってるかわからない。観覧車までこのままいく。じゃあな」







風見の言うことを無視し、切った。


走り出そうとしたその時だった。








『零くん！！乗って！』









ハーレーを飛ばしてきたA


その姿に危うく襲いそうになった。

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