好きって言って 【赤羽業】

好きって言って ８ ページ9

「着いたー！！」

『お、治ってきたぞ』


「Aほらこれ。」

ポーチの中を見てみると薬があった。



『なぜ持ってる？』

「買ってきた。早くそれ飲め」


『ありがとうっ！』


「……ったく、世話がやけるな昔から」

『う、うるさいわっ！』



薬を飲むことに必死で、業がこっちを見ていることには気づかなかった。


あと、陽斗の耳が真っ赤のことにも。





「じゃあ、私たち、お風呂入ってくるから」

『はーい。』



せっかくの、みんなとのお風呂なのに！
憎んでやる。

あーあ、暇だなぁ。


AからＤ組はホテルの個室だっけ。
さっびしいねぇ。

なら、E組のほうがいいよね。
みんなで寝るんだし。

旅館も貸切だし！



『お風呂の後にご飯って、なんか変な感じもするけどなぁ』



廊下が、がやがやうるさい。

「A入ってきていいよー。」

「1人で大丈夫？」


『大丈夫大丈夫！小さい子じゃないんだから』



おお、露天風呂。

すごいな。


がらがらっ


「あら、Aじゃない。あ女の子の日ね。大変ね」


『イリーナ先生えええ。』



「な、なによ。ほら！早く頭と体洗うわよ！」

私のお風呂はみんなと違って長い。45分くらいかかる。


『イリーナ先生って、烏間先生のことが好きなんですよね？』

「えっ、そ、そんなわけないじゃない」

『動揺しすぎですよ。』

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