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15.昔話 ページ16

デデンッと、効果音が着きそうな警察庁についた。



いつぶりだろうか。

けど、もうここに来ることは無い。


普段とは違う視点。




エレベーターに乗って、公安部があるところまで登る




ポーンッと、いつも聞いていた音が今日は新鮮だった。




ガチャッと、ドアを開けるとみんなの声と手が止まった。






「「…A!!!!」」




一目散に駆けつけてきたのは景光くんと零くんだった


その姿を見るだけで涙が出そうだった。



私の机はまだあった。

残してくれたの?どうして??


そんな疑問が頭の中を過った。

怪我をしたんだから、もう動けないんだからいらないはずでしょう。





『また戻ってくるね、』


と、みんなに言い残して上の者がいる場所にきた。






コンコンッ


『南園Aです。お話がありここに参りました。』








「入れ。」


ガチャッと開けると、見慣れた上司がいた。






「…大変だったな。」



『………はい。』





空気が重い。

どう切り出そうか。




『…あの……「…南園、お前の言いたいことはもうわかっている。」……え?』



「…早く、紙を出せ。」







『こんな形で辞めることになり、ほんとに悲しいです。
これからも、この日本をよろしくお願いします。』







「…あぁ。これからは南園と会話ができないと思うと悲しいな。」





最後に見た上司の顔はすこしだけ目が潤んでいた。




『…失礼します。』




ドアを開けると、零くんと景光くんがいた。






『……き、聞いてたの…。』






2人は気まずそうに頷いた。







『話は、みんなの前でしよっか。』








「…車椅子押す」


零くんが優しく押してくれている。

もうこれを味わうこともないんだ。






一筋の涙が頬を伝った。

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ぱるる(プロフ) - ののいろ系女子さん» 読んでいただきありがとうございます。 (2019年4月21日 13時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバイもうこの時点で泣いた (2019年4月21日 7時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる(プロフ) - 美香さん» はじめましてです!読んでいただきありがとうございます。そのお話も本作で出す予定ですのでお読みください! (2019年4月20日 23時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして!続き頑張って下さい!夢主ちゃん、秀と仲いいんだ、アメリカに出会っているからかな? (2019年4月20日 23時) (レス) id: eb4cd069f4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる(プロフ) - あいりさん» 初コメありがとうございます。こちらこそ、読んでいただき光栄です。土日しか更新できなく、とても話の展開は遅いですが、ご了承ください。ありがとうございます。 (2019年4月20日 19時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱるる | 作成日時:2019年4月19日 22時

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