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21.昔話 ページ22

零くんが車に乗ったあとも手を振り続けた。



『…やだ……行かないで。
行かないでよ…っ……』





自分で決めたくせに。

自分から言ったくせに。



私の心の中はまだ零くんでいっぱいになっている。




『うわああああああん…っ……』






笑顔で見送れましたか。
あなたは、何を思っていますか。






『ごめんなさい…っ……本当にごめんなさい。』





どうか。






どうか。





あなただけは、幸せになって。









それから、2年が経ったある日のこと。




まだ、金髪を見ると零くんのことを思い出してしまう。

私は、ショッピングに来ていた。







『……来るんじゃなかった…。』





零くんに偶然会ってしまったのだ。


誰かと待ち合わせ?

彼女でもできたの?



色々と考えていると、ある男の人とぶつかってしまった。



『きゃあっ…!!!』




そのはずみで車椅子が倒れてしまった。





「……すみません」






するとその男の人は、零くんの方を向いたあと笑ったのだった。




「…少しだけ、買い物に付き合ってくれませんか。」









『……えっ…と?』









「失礼、俺は赤井秀一だ。」









『…お願いします。南園Aです。』









「さて、そこのカフェにでも入ろうか。」






何?この人は。

なんなの??






『…まっ…あ、赤井さっ……』







赤井さんと呼ぼうとしたら顔を近づけられた。

2年も男性と接してないからそれはそれは、顔が赤くなっているだろう。




「…秀一か秀一くんと呼べ。
恋人の振りをするんだ。」









『…はぁ。』



めんどくさいし、秀一でいいかな。

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ぱるる(プロフ) - ののいろ系女子さん» 読んでいただきありがとうございます。 (2019年4月21日 13時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - ヤバイもうこの時点で泣いた (2019年4月21日 7時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる(プロフ) - 美香さん» はじめましてです!読んでいただきありがとうございます。そのお話も本作で出す予定ですのでお読みください! (2019年4月20日 23時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして!続き頑張って下さい!夢主ちゃん、秀と仲いいんだ、アメリカに出会っているからかな? (2019年4月20日 23時) (レス) id: eb4cd069f4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる(プロフ) - あいりさん» 初コメありがとうございます。こちらこそ、読んでいただき光栄です。土日しか更新できなく、とても話の展開は遅いですが、ご了承ください。ありがとうございます。 (2019年4月20日 19時) (レス) id: 5de34ee8c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱるる | 作成日時:2019年4月19日 22時

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