すばるくんの専属看護師。 (ページ12)

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ピンポーン

誰も出てこない。

もしものこととかあったらあれだからって、スペアキー。持っててよかった。

ガチャ

恐る恐る開けたドアの向こうに入り、奥の部屋に向かうと、背を向けて泣いている渋谷さんがいた

テーブルにはいろんな空になったお酒がたくさんあった

あ『渋谷さん。』

振り向いた渋谷さんの目は充血していて
涙がたくさんたまっていた

そんな、渋谷さんは悲しそうな顔をしていて、それが愛おしくなって

駆け寄って抱きしめてしまった

そしたら抱きしめ返してくれて

顔を埋めて、声を出して泣いていた

渋『俺、死にたく、、ないよ、、グスッ、でも、、関ジャニ∞、やめたくない、、グスッ』

初めて本音を話してくれた。

あ『やめたくなかったら、やめなくていいです。私が渋谷さんを支えますから。』

渋『うん。グスッ』

あ『泣いてたら、しんどくなりますよ』

このとき、初めて渋谷さんへの想いに気づいた。

抱きしめてしまったのも、

支えたいと思ったのも。

全部渋谷さんが好きだから。

伝えられるもんならつたえたい。

その方が楽になれる。

でも、伝えることはできなかった

渋『俺、頑張るな。』

そう言って、さっきより強く抱きしめる渋谷さんは、すこし辛そうで、体は熱くて熱があるんだろう。そう感じた。

少し経つと寝息が聞こえて。

近くにあったブランケットを抱きしめたままかけた
寝顔には涙が付いていて、

それを拭いてあげているとすこし微笑んだように見えて、

それが愛おしくてたまらなくて。

大好きで

私は、おでこにキスを落とした。