ストレス３６ ページ36
硝子side
相澤先生監視の元、お昼ご飯のゼリーとスポーツドリンクを飲んだ。
今日は胃が荒れているから固形物は食べない。
いつもはしっかり食べてます、と鋭い眼光の相澤先生に言っておいた。
相澤『体調悪くなったらすぐ言うんだぞ』
相澤先生とはそう言って別れた。
私は外の空気が吸いたくてスタジアムを出る。
空が青くて高い。
ユウ「おねえちゃん！」
硝子「あ」
ぼーっとしてたら前から子どもが駆けてきた。
今朝会ったユウくんだ。
ユウ「おれね、いっぱいおうえんしたよ！
おねえちゃんすごかった！すっごくはやくて！つよくて！
とってもかっこよかった！つぎもがんばってね！！」
ユウくんの瞳はきらきらしていた。
興奮しているのか頬は赤いし息は切れている。
硝子「ユウくんが応援してくれるなら頑張るよ」
ユウ「おうえんする！つぎはいちばんまえのせきで！」
きらきら輝く笑顔が眩しい。
少し後ろで微笑むお母さんは優しく微笑んでいる。
この光景が続けばいいな、と思う。
ヨウ「んむ、んっ」
ユウ「ヨウも『がんばれ』っていってる！」
硝子「うん、ありがとう」
小さな紅葉が私に伸ばされる。
それにそっと手を差し伸べれば、指をきゅっと握られた。
心地良い温度に心が綻ぶ。
いつかの甥もこんな温度をしていた。
硝子「頑張るね」
子どもは好きだ。
愛らしいと思うのは、生理現象らしい。
大人に愛されないと子どもは生きられないから。
元々子どもは好きではなかった。
大きな音がダメな私には子どもの声が苦手だった。
でも、それが覆ったのは、前世で甥が産まれたから。
望まれずに産まれたあの子は懸命に産声をあげた。
歪な愛を注がれたあの子は母親の顔色を伺っていた。
それを見るのが苦しかった。
まだ二つに満たない幼子が大人に気を遣うのだ。
硝子「そうじゃない、そうじゃないよ」
我儘言っていいんだよ。
「愛して」って叫んでいいんだよ。
変に気を遣わなくていいんだよ。
子どもは真っ直ぐ育てばいいんだ。
それだけで周りを幸せにするから。
恵まれない環境にいる子どもを救いたい。
子どもの笑顔を守りたい。
だから、私は……ヒーローを目指したんだ。
レクリエーションを終え、最終種目の開始を待つ。
マイク『進出５チーム総勢１６名からなるトーナメント形式！
１対１のガチバトルだ！！』
ちなみにレクリエーションは見学した。
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肩ｺﾘｺﾘｺﾘｰﾅ(プロフ) - りら。さん» ありがとうございます！私が読みたくて書き始めたんですが、予期せず、たくさんの方に読んでいただけて嬉しいです☺️コメントありがとうございます👏 (2023年1月1日 21時) (
レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
りら。(プロフ) - 過去一っていうのはこれまで自分が見てきた夢小説の中でって意味です💦 (2023年1月1日 21時) (レス) id: 2d683a5810 (このIDを非表示/違反報告)
りら。(プロフ) - 過去一面白いです！更新楽しみにしてます！！ (2023年1月1日 21時) (レス) @page48 id: 2d683a5810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肩ｺﾘｺﾘｺﾘｰﾅ | 作成日時：2022年12月24日 23時
